内容説明
「私が死んだら、きみが葬式で弔辞を読んでくれ」ユダヤ教のラビからの突然の依頼に、とまどうミッチ。断ることもできず、いつ来るとも知れぬその日のために取材を開始する。長い間、宗教とは距離をおいてきた彼は、「なぜ宗教を理由に人々は殺し合うのか」「神が人をつくったのなら、なぜ人は悪事を働くのか」など、ラビに日頃の疑問を投げかける。
取材が八年におよぶなか、ミッチはひとりのキリスト教の牧師と出会う。人種も宗教も異なるふたりの宗教家との交流は、かたくなだったミッチの心に新たな価値観をもたらすことに…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nwshina
8
二時間五十分ほどで読了。ノンフィクション、ミッチが弔辞を依頼されその約束が果たされるまでのお話。とても深く、考えさせられる本でした。宗教とは何か、信仰とは何か?と考えながら読むのがいいのだ。ミッチやヘンリーの心情の変化にも注目してほしい。『これは、この仕事に対する彼の才能かもしれない。あるいは、この仕事から彼への贈り物かもしれない』…特に印象的な文章。ミッチが少しずつ変化しているのが、より実感できるのだ。他にも、レブの歌はユーモアがあり好きになれた。自分が欲する一文を探してほしいと思う。約束は果たされた。2022/02/26
書庫の番人
2
私には神はいないし、信じないし、祈らない。でも、神を信じるのも悪くないものだと思った。少なくともレブやヘンリーは偽善でなく、神を信じ人に優しい人だ。ユダヤもキリストも関係ない。戦争ばっかしてないで皆そう生きればいいのに。心がざわめくときに読むと穏やかになれる本。ミッチの『モリー先生との火曜日』も好きだけど、これも好き♪沢山の小話が心に響く。でも、弔辞はイマイチ(笑)『信仰とは行いだよ。信じるだけじゃなくて、どのように行動するかが大事なんだ。』2013/04/23
Pekoe
1
人として、どうあれば毎日が穏やかに過ごせるのか。 そんなヒントをくれるような本です。 宗教の指導者を通して、主人公がたくさんの「思いやり」の心や、 普段忘れてしまいがちな感謝の気持ちを思い出していくという内容で、 読んでいるこっちも自分の行動を考え直してしまいます。 人生をどう生きるかはその人次第だけれど、自分の考え方次第で良くも悪くもなる。だからこそ、日常でのささやかな出来事にも感謝しよう。 そんなメッセージが込められているような気がしました。 2012/08/02
Yuko Miura
0
「モリー先生との火曜日」の著者、ミッチ・アルボムの本。彼と家族が所属していたユダヤ教教会のラビと、キリスト教会の牧師との会話で書かれたもの。宗教から離れていた著者が、次第に大きな意味での神に近づいていくのを感じられる。2012/11/09
Ra
0
「モリー先生との火曜日」が好きな人はきっとこの本も好き。命のはかなさ、美しさを感じる。
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