新潮選書<br> 水危機 ほんとうの話

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新潮選書
水危機 ほんとうの話

  • 著者名:沖大幹【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 特価 ¥985(本体¥896)
  • 新潮社(2012/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037115

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内容説明

地球の水はいつかなくなるのか? 水資源をめぐって日本も戦争に巻き込まれるのか? 節水はすべて善いことなのか? 植樹で洪水・渇水が防げるのか? 外資が水源林を買うことは悪なのか? 水供給の運営は民より官がいいのか?――巷にあふれる誤解や思い込みをとり上げ、「水文学(すいもんがく)」の立場から「ほんとうのこと」を教えます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかしくん。

26
図書館の返却期限が迫ってしまい、途中から駆足になりましたが、とにかく「水」にまつわるあらゆる話が出て来ます。(著者は水マニア?とさえ思いましたが。) 「水に囲まれているはずの地球になぜ水危機?」をテーマに、様々なファクトを例示しながら水との上手な付き合い方を指南してくれます。印象的だったのは、日本の水資源が相対的に豊富な理由として「森を緑のダムと呼ぶならば、積雪は白いダムである」の一言。「日本史の謎は地形で~」でブレイクの竹村氏も登場し、雨から洪水の到達時間を「日本の洪水は一泊二日」(これも名言!)。2014/08/16

kenitirokikuti

14
水文学(ハイドロロジー)は地球上の水循環全体の体系的記述を取り扱う分野だが、人間活動の影響も含めるところが自然科学としては珍しい▲瓶詰水はエコなのか? ーインフラである上水道と比較するのが誤り。瓶詰水の価格は食品としてはふつう▲水の民営化って悪じゃない? ーあれは自治体が水道事業者をうまく監理できなかったのであり、そんな能力不足の自治体が水道事業を自前で円滑に営めるのか?▲中国が水源地を買い漁るの危なくない? ー川の水を瓶に詰めるところを想像しよう。100万本詰めたら川が干上がるだろうか? つづく2018/09/03

CCC

12
『木を植えると山の水源が保全されるのか?』や『日本は水に恵まれた国か?』といった部分は誤解していた話が多かった。それから『乾燥地にあった四大文明』、『地球は水の惑星なのか?』、水源地買い占めについての視点、この辺は深く考えた事がなかった。漠然と印象で知ってる気になっていた事が多かったと気付かされた。良い本だった。2018/04/17

C-biscuit

11
水文学という分野の本になるらしい。あまり聞かない学問であるが、地球をめぐる水と水をめぐる人間との関わりについて述べた本である。個人的には、ただの環境問題を問うようなことではなく、しっかりと経済的な解釈がなされているところにこの本の良さを感じた。また、水はストックではなくフローであり、ローカル資源である。ものを大切にすることは大事であるが、必要以上に節約しても、他に回すことができない。地球の温暖化対策と同じではない。このような思い込み、勘違いを数多く指摘しており、良い本である。2015/04/17

kaizen@名古屋de朝活読書会

6
あとがきに 研究とは,「不思議」や「非常識」「不見識」を「当たり前」にしていく作業である。 水と水循環に関する基本原理 1 地球上の水はなくならない などをしめし, 次に常識と思われていることをいくつか示す。 1 節水は善行で,たくさん使うのはいけないことだと無批判に思っている。 などなど そして判断基準として 1 間違っていないが正しいともいえないこともいっぱいある 2 銀の弾丸はない などなど これらの頭の体操をしてから,水問題に取り組んでいる。 最後にこれをやる方法もあるかも。2012/07/11

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