内容説明
日本語は千年を超えて生き続け、まことに多彩で奥深い。色を表す言葉なら、あさぎ、納戸、利休ねずみ、群青、すおう。米作りなら、田おこし、しろかき、田植え、草取り、稲刈り。豊かな表現に充ち満ちている。日本語なしには、考えることも知識を培うこともできない。「微衷」「転失気」はどんな意味? 「狼狽」の語源とは? ためになる情報から、相槌の打ち方や句読点の打ち方まで、日本語にまつわるあれこれを楽しく綴る!
目次
日本語気まま飛行―日本語は豊かで、ユニーク、おもしろい
ことばは深い
ことばと遊ぶ
ことばの道草
ことばの知恵
小説家の眼―日本語の知恵として小説を扱ってみた―テーマ、モチーフ、そして花―“黒地の絵”を分析して―
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
61
2012/6/22 Amazonより届く。 2015/2/23〜2/26 まさに日本語に関する様々なエピソードが綴られたエッセイ集。阿刀田さんらしい薀蓄満載で、知らなかったことも多数。最後の松本清張の「黒地の絵」の作家サイドから観た分析は特に秀逸。2015/02/26
saga
39
国会図書館に勤務していた著者。日本語に対する造形の深さの原点は小倉百人一首にあったようだ。2007年初出のエッセイから始まる本書。寝る前に読んでいたら夢中になってしまい、午前0時を過ぎて読了。起きたら『恋する「小倉百人一首」』を読もう。そして、その次はチェーホフだな。2026/05/21
Mzo
11
日本語にまつわるエッセイ集。各編が3ページくらいだし、文体も明快なのでサクサク読めます。この手の日本語を扱った本は面白いですね。日本語の豊饒さを平易に伝える良書だと思います。筆者が昔もらった手紙に「突然、見識のない先生にお手紙を書く失礼をお許しください」とあった、というくだりには、久々に電車の中で吹き出しました。あー恥ずかし。2012/08/10
Kaz
9
日頃、何気なく話している日本語。言葉の一つ一つを深く掘り下げていく楽しさを味わわせていただきました。言葉についてもっと知りたくなる一冊でした。阿刀田さんが、日本語をこよなく愛されておられるのがひしひしと伝わってきました。2014/07/16
たくのみ
9
思い出や語源だけでなく、いまの話題にも敏感。「セレンディピティ」「ハブ空港」に反応している姿が楽しい。 「『臨界』といわれると『そばに近づく』であり、まだ本物の危険状態でない気がする」生ぬるい言葉を使って、「好かんなあ」とぼやく。 80歳近いのに阿刀田高さんが、元気にショートショートを書いているのに驚く。麻雀放浪記とか、ずいぶん昔に読んだっけ。「狼狽」「逢う魔がとき」「三斗九升」…日本語の面白さはいくつになっても変わらない。2014/05/02
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