角川ソフィア文庫<br> 自殺について

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角川ソフィア文庫
自殺について

  • 著者名:アルトゥル・ショーペンハウアー/石井立
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044086077

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内容説明

誰しもけして逃れられない、死(自殺)について深く考察し、そこから人生について、善人と悪人との差異、生きることの意欲の本質へと迫る! 偉大な思想家の歴史的な名著を読みやすく新装復刊!!

目次

第1部(死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされるものではないという説 生の空しさに関する説 この世の悩みに関する説 自殺について 生きようとする意志の肯定と否定とに関する説)
第2部(死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされるものではないという説によせて 生の空しさに関する説によせる補遺 この世の悩みに関する説によせる補遺 自殺について 生きようとする意志の肯定と否定とに関する説によせる補遺)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

55
まあ、すごいな~圧巻の一言。ショウペンハウエルは「仏教」と本質的に通じる感性を持っている点、意志という執着の放棄、この世の四苦八苦、生まれてきたこと自体が罰。という考え方が逆になじみやすい。悲観論がここまで昇華されると逆に人生を達観できてしまうのがこの考え方に生への情熱を捨て諦めることから見えてくる新たな地平への不思議な洞察と可能性を感じさせてくれる威力を持つ。2015/07/12

いりあ

20
ドイツの哲学者 アルトゥル・ショーペンハウアーの論文集。彼の代表作"意志と表象としての世界"は哲学に興味を持つと一度は通る道ではないでしょうか。本作は、死について考察を行っており、前半が"パレルガ・ウント・パラリポメナ"から5編、後半が"ノイエ・パラリポメナ"から5編を収録しています。哲学の本は作者の思想の一端を掴むまでがとにかく苦行になりがちですが、本作は巻末の解説が丁寧なので読みやすいかと思います。キリスト教的な西洋の考え方というよりも仏教やヒンズー教などの東洋の考え方を重視しているように感じました。2014/08/28

K(日和)

18
解説が親切。要再読。2014/08/12

ゆう

15
年を経るごとに暮らしやすくなっている。お金に困らず、仕事で社会に貢献している自負もある。病気もせず、精神も安定している。ただ、生きがいというものが欠けている。日々を漫然と過ごす自分を振り返り、これこそショーペンハウアーの言う「生きる意志の肯定」だなと思う。しかし、人はそう簡単に悟りきれるものだろうか。生きる意志を否定した彼自身、自我に満ち、悩み抜いた人間だったのではないか(勝手な想像だが)。自分にはまだ、何かが必要だ。それは目的であり、大げさに言えば、死に場所を見つけることだ。2024/12/01

ぽんぽこ

8
ストア派や仏教にほど近い、そして恐らくとっても影響を受けた著者の本。死は救済、生きることはまぼろしにすぎない、幸せは追い求めても無意味、と、やはり仏教に似た思想が遠いドイツでも考えられていたことが興味深いです。しかしながら私の読解力が及ばないせいで一度では理解しきれず悔しいです。また折を見て読み返そうと思います。2024/03/17

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