内容説明
40歳で迎えた人生の大転換! 部下の引き起こした不祥事の責任をとり退職したエリート証券マンが選んだのは意外にも“チョコレート職人”への道だった。表題作「エリートの転身」は、東京・白金台にあるチョコレート専門店「ショコラティエ・エリカ」の創業者、神田光三の波乱に富んだ半生を描いた実名小説。表題作他、組織の中で、もがき、苦しみ、そして闘うサラリーマンたちの生き様を追った珠玉短編3作品を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
R
26
昭和のサラリーマン悲哀を描いた短編集でした。読んでみれば、現在にも通ずるものがあるとも思えるが、短編ゆえか、短絡的すぎるというか、実際当時はそういうものだったのかもと思わされる上層が出てきて考えさせられました。現代と違うのは、うらぶれてしまう失意のサラリーマンが、自身の野望ともいえる思いが叶えられないところに重点があることで、現在これほど志を持って、あるいは勘違いしてまで働く若者がいるだろうかなどと、自分を見て思ってしまうのである。2017/08/26
ちゃさち
17
エリートサラリーマンがチョコ職人に転身。実在のお店だそうで、コロナが修復したら、ショコラティエエリカに行きたいです。あとの話は大変そうです。2021/08/15
かなばる
15
高杉良の作品だけあって人事物だが、短編集だけあって少し味気ない。特に最後の「エリートの反乱」は続きが気になるところで終わる。人の会社員人生が「理屈でなく感情の問題」で決まるのは恐ろしい。とはいえ、組織は人の集合体で、上層部も人間=感情の生き物。好き嫌いや気に障る、目障りで他人の処分を決めてもおかしくない(むしろ、それが普通なのか…?)。人の評価や出処進退を決めるのが人である以上、仕事ができる、会社に貢献した人が上に行くなどとは幻想かもしれない2022/12/14
けんじ
4
図書館で借りました2021/09/20
Ryuji
4
★★★★☆所謂エリートと言われるビジネスマンの転職・左遷・解雇などを描いた短編4編。高杉良さんの作品と言うとどちらかと言うと企業トップを描いた小説が多いですが、この本は企業の部課長クラスが主人公。私自身の現在に近い部分もあるので、他人事とは思えないような所もあった(私自身エリートではありませんが・・)。生きていくにためは仕事はしなくてはならないが、何のために働くのか考えさせられた。2013/07/08
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