内容説明
「栄光のためでなく、富のためでなく、名誉のためでもない。ただ自由のためにのみ我々は戦う」。のちにアメリカ独立、フランス革命の礎となったその宣言は、隣の強国イングランドに迫害されながらも粘り強く戦いぬいたスコットランドの名もなき人々の魂の叫びだった。中世英国を描ききった一大歴史叙事詩。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
30
今から凡そ7百年前、まだイギリスが「グレートブリテン」ではなかった頃のイングランドvs.スコットランドの30年に亘る抗争の物語。馴染みのある名前はとんと出てきはしませんが、中々面白く読みました。改めてプロローグを読み返せば、始めからスコットランド側の物語だと判るはずなのに、イングランドのエドワード一世のキャラが強くって、途中から誰が主人公なのかすっかり忘れて読んでたな(^^ゞ お隣同士もっと仲良くできればよかったのにね。この後は英仏百年戦争に突入ということで…英国紳士も先祖は結構、血の気が多かったのねぃ。2012/06/22
hiyu
5
作者がタイトルに込めた意味はよく理解できた。スコットランドとイングランドの戦争について、複雑な人間模様ではあるが読み進めるのに難解さはなく、むしろ対立構造は複雑さやカオスも含むものだとの印象であった。2023/04/24
穀雨
4
世界史については一通り習ったつもりだが、本書の主題であるスコットランド独立戦争についてはまったく知らなかったので、とても興味深く読んだ。まさに日本の太平記の時代のように波乱万丈のストーリーだが、戦闘描写などは淡白で割とサラサラ進んでいく。その意味では吉川英治の文体に似ている気がした。2021/11/02
ながしまともよし
1
日本の太平記の時代である室町幕府の始まりと同時代の英国で起こったスコットランドどイングランドの覇権争いを描いた作品。その覇権争いにフランスまで加わり壮大な大河小説になっている。迫害を受ける物たちが自由と誇りをかけて戦いに望む姿に感銘を受けました。 章分けが短く、テンポも良く、物凄く読みやすくなっていました。2024/06/19
リッチー。
1
イギリスと呼ばれる国がバラバラで争っていた時代を描く歴史小説。アカデミー賞をとった歴史ファンタジー映画ブレイブハートが史実よりになった内容で、主人公は映画にも出てきたスコットランド王国を復興するロバート・ブルース。この抗争史はあらまししか知らなかったのでとても興味深く読めた。南の大国イングランドが北の小国スコットランドを圧迫する様はかなり凄惨だけど、400年ほど後には両国一緒になって世界中で植民地支配に血道を上げるんだよなぁ…2014/04/26




