内容説明
神奈川県知事在職中、「現地・現場主義」を貫き、県内各地に足を運んできた著者は、幕末に起きた「生麦事件」が、じつは明治維新の一大転換期となる重要な事件だったことを知りました。TPP問題や中央の決められない政治。私たちが生きる現代日本は、まさに幕末維新が直面した危機的状況に瓜二つの状況です。サムライたちはあの危機をいかに乗り越えたのか、その苦闘する姿の中に、現代を生き抜くヒントを探る意欲作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mushoku2006
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前の神奈川県知事が、歴史研究書を出したというのが目新しかったのと、 生麦事件についてはよく知らなかったので手に取りました。 なになにの暗号、というタイトルの本はよく目にしますが、 大げさすぎるんじゃないの?と、 そのタイトルを見るだけで、 正直・・・・・・。 本著では、この事件が単なる無礼討ちではなく、 攘夷思想が背景にあったとしています。 新説なのかどうか?は知りませんが、 その主張には頷けます。 他には特に何も。 こういう事件だったのね、と記憶を新しくしたくらいかな?2012/07/18
tecchan
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著者は元神奈川県知事の政治家。専門外ではあるが、歴史的事件を当時の時代背景をもとに丁寧に描いている。表題にある「暗号」とまでは過大な表現とは思うが、「生麦事件/薩英戦争/薩英同盟」が結果として明治維新に結びついたということは理解。2024/06/12