内容説明
日本に近代スポーツを広めたお雇い外国人!
明治初期、日本の近代化を一気に推進させる原動力になったのは、欧米から来日した各分野の専門家たち-お雇い外国人-である。スポーツの世界では、英語教師として明治8年に来日したイギリス人F.W.ストレンジが、日本初のスポーツ紹介書を出版し、スポーツマンシップを説き、運動会を開催してこれを各地に普及させ、さらに「部活」のシステムを作りあげた。
当時の学生たちは日本の発展のために寝食を忘れて勉学に励み、運動どころではなかった。しかしストレンジは、スポーツを楽しむことで培われる健全な肉体と精神こそが、日本を背負う人材の育成に不可欠であると考え、逆境の中で粘り強くボートや陸上競技などを学生に教え続けたのである。
スポーツを通じて日本の近代化に大きく貢献し、今も多くの日本人が楽しんでいる運動会や部活の基盤を築きあげた、日本近代スポーツの父と呼ばれているお雇い外国人の奮闘ぶりを活写する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
27
運動会も部活もこの男が始めた! 明治初期に日本にやってきたお雇い外国人の中でも地味、というかマイナーすぎるイギリス人英語教師ストレンジさんの業績や生涯。東大クイズ王でも知らないかも。スポーツマンシップを教えたストレンジさんよりも、当時のお雇い外国人や日本人留学生のエピソードあれこれの方がより楽しい。フランスに留学した古市くん(のちの帝国大学工学部学長)が、勉強のしすぎを心配した下宿先の女主人に「私が1日休むと、日本が1日おくれるのです」と語ったとかさ!くぅー!2018/08/23
スプリント
6
野球を日本に伝えた外国人の諸説の中で名前があがるF・W・ストレンジ氏について書かれた本です。2017/07/31
帯長襷
4
うーん…。読み始めたものの、知りたいのはそういうことか?という内容の報告書っぽい調子についていけず、だんだん流し読みになって、最後は飛ばし読み…orz 結局覚えているのは「日本に近代スポーツとスポーツマンシップを伝え、運動会や部活のシステムを学校に導入した、すごいのにあまり知られていないお雇い外国人のイギリス人がいた」という、帯に書いてある情報と同じこと…orz 本の中身、構成が「そもそもこのストレンジさんに興味がある」人用になっていて、知らない・興味ない人に伝える体裁ではない。後者の私には残念ながら。2016/02/06
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