内容説明
炎天下、レイチェルは豪華な別荘のインターホンを鳴らした。どうしてもアレッサンドロに会わなければならない。はるばるイタリアまで来たのに、会社の資金繰りはうまくいかなかった。邪魔をしているのが彼なのはわかっている。しかし、アレッサンドロからはすげなく門前払いを食らわされ、レイチェルの視界は涙でかすみ、頭痛はますますひどくなった。それもこれも、すべては5年前の身勝手だった私への復讐なのだ。あのとき父親を喜ばせたかった私は愛よりもお金を選び、プロポーズしてくれたアレッサンドロの目の前で別の人と婚約した──生涯でただ一人、“愛している”と言ってくれた彼を拒絶して。■イタリアのポジタノから始まる激しい復讐のストーリーをメラニー・ミルバーンが華麗に描きます。
感想・レビュー
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MOMO
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レイチェルときたら、笑っちゃうほど無自覚な強欲女です。おまけに押し付けがましいおせっかいを得意とするわ、発言は常に上から目線だわで、その高慢さにもうんざり。まぁ、お嬢様育ちなんだからしょうがないのかもしれないけど、当人がやたらと<変わった、変わった>と騒ぎまくってくれるから、余計にうっとおしいんでしょうねぇ。アレッサンドロは病気もちの嫌味な天邪鬼さんだしさ・・・挙句に父ちゃんもそんなに悪い奴じゃぁなかったなどという、いい話的にまとめられてるのも、とってつけたような感じで鼻につくというか、なんというか・・・2012/08/03