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内容説明
「〈知っていて悪いことをする〉のと〈知らないで悪いことをする〉のと、罪深いのはどちらか」。浄土真宗の意義と、仏教のあり方を問い直す、新しい仏教入門書。対談「いま、日本の仏教を考える」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
43
入門書かと思いきや、そういうわけでもなく、往復書簡形式で浄土真宗を哲学的に語るという内容。要するに、よくわからなかった。2017/05/29
金吾
21
浄土真宗に限定されていないように感じます。宗教を仕事にしている人の話ですので、なかなか興味深いものがありました。特に浄土真宗の倫理観は良かったです。2022/02/09
nbhd
20
まったくのゼロ知識から親鸞さんについて勉強しはじめたので、出会う知識がことごとく新鮮で楽しい読書だ。現役僧侶の釈先生&ウチダ先生の往復書簡による浄土真宗入門。ウチダ先生の合いの手がイチイチ理知的で刺激的だ。特に気になったのは、真宗における「異端」の問題。これを「異安心問題」といい、教団では厳しく統制されてきたらしい。カリスマの教えへの傾倒も異安心で、知識への傾倒も異安心、こういう<正統/異端>の裁定で、本願寺教団が分裂したり係争したりするドロドロの歴史があったらしく、そこらへんが気になるところだ。2016/04/27
佐島楓
20
真宗に異端問題が起こっていたことをこの本で初めて知りました。誤解を受けやすい面があるのかな。とりあえず私の心に添うものはあったので、読んでよかったです。2013/09/16
長谷川透
14
日本の仏教に、他宗教との争いや宗派間の争いがあまりないのは、日本という国の地理的な孤立性と、日本人の国民性が原因とばかり思っていたが、なるほど、仏教があらゆるものを相対化して考えるという思想の元に発展した宗教であるのならば、争いがないのは当然である。『歎異抄』を読まねば。2012/08/16