さわって楽しむ博物館 ユニバーサル・ミュージアムの可能性

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さわって楽しむ博物館 ユニバーサル・ミュージアムの可能性

  • 著者名:広瀬浩二郎
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787200488

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内容説明

多くの人が展示物にさわって工芸品や美術品を味わってほしい!誰もが楽しめる博物館=ユニバーサル・ミュージアムを実現するためには何が必要なのか。子どもたちや視聴覚障害者など、マイノリティの知識や経験をどうすれば展示に生かすことができるのか。多様な実践事例をあげて、新たな博物館像を大胆に提案する。

目次

はじめに――「ユニバーサル・ミュージアム」とは何か 広瀬浩二郎


第1部 ユニバーサル・ミュージアム研究会の衝撃――各館の視覚障害者対応の現状と課題


第1章 壁を壊せ――縄文人、アボリジニ、そして視覚障害者 小山修三

第2章 「さわる」力が地域を変える――盲学校・県立美術館・三内丸山遺跡の取り組み 増子 正

第3章 湯浅八郎と民芸品コレクション――さわって味わう展示の魅力 原 礼子

第4章 焼き物、アート、コミュニケーション――触って「みる」こと 三浦弘子/宮本ルリ子

第5章 人が優しい「市民ミュージアム」――年齢・国籍・障害にこだわらない交流の場として 藤村 俊

第6章 レプリカ展示の意義と限界――「さわる」ことで何がわかるのか 鈴木康二

コラム1 視覚障害者の博物館利用――わたしの経験と研究から 半田こづえ

コラム2 とらえ方・伝え方――現代美術のキーワードで提案する新展示スタイル 安芸早穂子


第2部 視覚と触覚の対話――目が見えない人たちの多様な学習方法


第7章 「手学問」理論の創造――触学・触楽・触愕するフィーリングワーク 広瀬浩二郎

第8章 盲学校での社会科教育 岩崎洋二

第9章 文化的・歴史的探訪の手がかりとしての“手で見る絵画”の可能性――イタリアの取り組みに学ぶ 大内 進

第10章 さわれないものを理解するための技法――「さわる絵画」「さわる展示パネル」制作の立場から 柳澤飛鳥

コラム3 触覚でとらえる世界――触常者からのアプローチ 小原二三夫

コラム4 古墳壁画にさわる――優しく、ゆっくり、洋々と 広瀬浩二郎


第3部 目に見えない世界を触覚で探る――誰もが楽しめる触察展示の試み


第11章 梅棹忠夫の博物館経営論を継承・発展させるために――国立民族学博物館とJICA横浜海外移住資料館 中牧弘允

第12章 さわる写真展の挑戦 真下弥生

第13章 ニューヨークのミュージアムでの視覚障害者の学びとエデュケーターの役割 大高 幸

第14章 「さわる展示」の回顧と展望 五月女賢司

第15章 子ども向け暗闇体験プログラムの教育的効果 石川梨絵

第16章 ロビー展「仮面の世界へご招待」がもたらしたもの――さわって学ぶ展示の重要性 大河内智之

コラム5 ハンズ・オンから手学問へ――博物館の新たな展示手法を求めて 加藤つむぎ
コラム6 博物館情報論から考えるユニバーサル・ミュージアム 及川昭文

おわりに――“さわる”ことは目的なのか手段なのか 広瀬浩二郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

pocco@灯れ松明の火

9
ユニバーサルミュージアム:昨日、博物館へお越しのお客様に、タイランドから観光できたパパと娘さんがいた。「こんなに触って楽しめる博物館はタイにない。施設の人達も親切に教えてくて、とても楽しい。一杯遊べて楽しい。皆さんに感謝します。」みたいな事を云われ、会釈された。あらま!どっちがどっちだか。でもそういうことなのかな?何かに触れれば分かり合え、心が通じ合う。言葉が通じなくても同様だろう。2013/06/28

うみ

0
授業で半田こづえさんのことを知り,ああそういえば広瀬先生のお話も伺ったなぁという流れで手に取る。目の見えない人以外にも,触る展示は意義深いものだし,それぞれが様々な感覚で展示を味わって,その認識を交換できればいっそう博物館の体験は楽しくなるだろうなぁ。レプリカかホンモノかってことはよく話題に上るけれども,レプリカの存在価値はガンとしてあると思う。これについても半田さんの「モノの持つ圧倒的な時間」という言葉に胸を打たれる。それさえも触れて感じ取ることができるってすごいことだ。2015/05/15

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