内容説明
地動説や天動説、ビックバンなど「科学的」ですが、ある意味「実感的」でない宇宙観ではなく、本書は地球から見た天体の行動をそのまま考察し検証しています。天の現象を、単に天文学的に説明するだけではなく、それを身体で実感できるようにしようというのが本書のねらいとなっています。宇宙が人間によって地球の側から眺められ、体験されるように全体が構成されています。
このような視点で宇宙を観察する本は他には見られず、非常にユニークな内容となっています。子どもたちに宇宙の話をする機会のある保護者の方にとってももちろん有益ですが、宇宙の不思議さや月や星の動きに興味を持つ大人にとって、目が覚めるような体験が可能な本です。
本書は1989年3月に人智学出版社より発行された『星空への旅』を復刊したものです。
復刊に際しては、発行当時の時代背景を考慮して原本をできるだけ活かすこととしましたが、監修者による若干の語句の修正が行われています。
目次
第1章 人間空間と地球空間―地平線と天頂 天の赤道と天の極点
第2章 天球での位置決定
第3章 地球空間と太陽空間―黄道と黄道極
第4章 春分点の移動
第5章 四季
第6章 ダンスをする十二獣帯
第7章 ヨハネス・ケプラーの法則
第8章 月と月空間
第9章 日食と月食
第10章 惑星の運行(内惑星 外惑星)
第11章 惑星についての補足