孤族の国 ひとりがつながる時代へ

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孤族の国 ひとりがつながる時代へ

  • ISBN:9784022509734

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内容説明

急増する「単身世帯」。いま、恐るべき勢いで社会のかたちが変わっている。高齢になったら、病気になったら、職を失ったら――その先には孤立という罠が待ち受けている。駐車場に止められた車の後部座席で発見された55歳の男性、39歳の餓死、中国で婚活・結婚したものの破綻し蓄えを失った男性、震災後に離散した集落、独身無職女性の苦悩など多数の事例から変容する家族と社会のあり方を追ったルポ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

29
結婚して、私が世間の風にさらされずに過ごしてきた間に、社会は随分と変わったのだ。言ってみれば旧時代的な私のおかれている状況と考え方。きちんと事実を認識して感覚を転換させないと。このままじゃ、とんでもなくおめでたい人。現在の福祉制度は昔ながらの家族形態を前提に作られたモノ。単身世帯が増え、少子高齢化の進む今、その制度の限界はとうに超え、助けてと言えないまま人知れず亡くなる人がいかに多いか。少し状況が変われば誰にとっても他人事じゃない。本当に怖い。みなさんもこの怖さを感じて。孤独にはなりたくないよ。2013/08/22

うさうさ

23
朝日新聞に連載されていたものを書籍化。孤独死、自殺、貧困、介護地獄…目を背けたくなるような日本の闇をレポート。単身世帯がこれだけ多いのに、いまだ家族の形態は夫婦と子ども2人の4人暮らしが標準で、そこからはみ出た者の行く末は厳しい。うっかり長生きしたら悲惨な末路が待ってるな。2016/11/29

B.J.

19
<予備軍>書いてあることは、他人ごとではない。すぐ後ろに迫っていることをゆめゆめお忘れなく・・・結局、人間は一人であるということが自覚できるかどうか!孤独死・孤立死・・・2014/10/15

かんちゃん

13
他人事ではない。40歳の私は、孤族の一歩手前なんではないかという感じがする。今の私には妻と子どもがいる。でもそれが孤族にならない保証には全くならないことがよくわかる。これだけ老若男女の独り暮らし世帯が増えたのに、いまだに夫&妻&子ども2人が標準世帯とされていることが問題ですよね。誰もが直面する問題だからこそ、誰もが目を背けずにこの問題について想像してみても良いのではないでしょうか。2016/01/20

小鈴

10
2010年の国勢調査で初めて一人世帯が夫婦とこどもからなる世帯を上回った。単身化の増加は、家族を前提とした社会福祉制度では対応しきれない様々な問題を引き起こす。社会は大きく変化しているが、私たちの自覚は乏しい。この本は、孤立する単身者を孤族と捉えて、様々な声を拾い上げる。朝日新聞で特集された記事のため事例は多いが、分析は甘いのが難。2012/07/17

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