商店街はなぜ滅びるのか - 社会・政治・経済史から探る再生の道

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商店街はなぜ滅びるのか - 社会・政治・経済史から探る再生の道

  • 著者名:新雅史
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 光文社(2012/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334036850
  • NDC分類:672.1

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内容説明

商店街はまったく伝統的な存在ではない。現存する多くの商店街は20世紀になって人為的に創られたものだからである。(本文より)――商店街はどういう理由で発明され、繁栄し、そして衰退したのか? 郊外型ショッピングモールの乱立だけが、商店街衰退の原因なのか? さらに、地域コミュニティの要となる商店街の再生には、どういう政策が必要なのか? 気鋭の社会学者による画期的な論考! 上野千鶴子氏推薦!!

目次

序章 商店街の可能性<br/>第1章 「両翼の安定」と商店街<br/>第2章 商店街の胎動期(一九二〇~一九四五)―「商店街」という理念の成立<br/>第3章 商店街の安定期(一九四六~一九七三)―「両翼の安定」の成立<br/>第4章 商店街の崩壊期(一九七四~)―「両翼の安定」の奈落<br/>第5章 「両翼の安定」を超えて―商店街の何を引き継げばよいか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

31
消費者からすれば、安くて質の良いものを、であるが、商店街は価格で大規模小売店舗に敗北した。規制緩和により、シャッター商店街となった。地域再生と言っていた矢先、3.11となり、復興と再生が軌を一に語られることが多くなった。34ページの零細小売商の保守性というのは納得できる。「これがふつうだ」、「100%じゃないだろ?」とのたまわれる経営者の蛸壺な発言からすればいえることだろう。長が付けば盲腸でも偉いかのような勢いであった。インターネットショッピング、ショッピングモールの台頭で、人柄の悪い人たちに未来はない。2012/11/16

ちくわん

26
2012年5月の本。本書も「社会学」だ。私が東京にいた1975年~90年は、地元商店街がしっかりあった。スーパーもコンビニもあった。商店街を構成する個人商店は住居が店舗を兼ねる。跡継ぎがない場合は廃業かコンビニ。廃業すればシャッターが一つ増える。コンビニにすると近隣の廃業を加速する。こうしてシャッター商店街になる。全部がコンビニになったコンビニ街という所はないのか?そう考えると地元商店街と繁華街の商店街はでは変化が異なるのか。話は変わるが新書はほとんどが「社会学」なのか?2022/02/11

hk

22
これも良著だ。「商店街はいま必要なのか 」と併せて読むことで流通に関する造詣が深まること請け合い。両書籍とも流通業の変遷を掘り下げているが、アプローチの仕方が微妙に異なるため複眼的に流通小売りを捉えられるようになるはずだ。本書では昭和恐慌と敗戦という2つの大分岐において、農村から都市部に流入した人々が労働者と自営業者という「両翼」にわかれたことに着目している。労働者は当然リベラル政党を、多数派だった農民と自営業者が規制をもとめて保守政党を支持したことで55年体制が始動した。だが労働者層が多数派になると…2018/10/25

魚京童!

22
今「金もないけど、就職もしたくな」という若者たちはいったいどのような道を歩んでいるのだろうか?2014/08/12

こよみ

21
賢いことは言えないけど震災時は確かにネットショップやショッピングモールは機能してなくてみんな個人店を使ってたなだからこそ必要なんだろうな でも私も実家の店を継ぐ気がないという2013/04/30

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