内容説明
精神論やお上頼みでは、もう乗り切れない。「される側」「する側」の双方にとって理想とはほど遠い介護の現実、特養入所待機者42万人の長い列、ガダルカナル戦にも喩えられる財政運営……二〇〇〇年にスタートした介護保険は超高齢化社会を迎え、医療、年金に続く「第三の崩壊」の危機にある。先進的リハビリと介護、認知症と看取りへの取り組みまで、介護と医療の現場から見えてくる、人生最終章を守るための選択肢とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
49
義母99歳は特養、実母83歳は老健に入所しています。明日は我が身。私が入る頃には施設は満床で入れなかったり・・・。有料老人ホームに入れるほどお金はないので不安ですね。入所者全員のおむつ外しに成功した特養の話が載っていた。一日1000cc以上の水を摂ること。下剤は飲ませず運動をさせる。胃瘻は絶対拒否します。点滴はどうだろう。持ち直す見込みがあるのなら治療に意味があるが、植物人間になって生きている意味があるだろうか。自分だったら、疼痛は薬で抑えてもらって意識レベルを落とし、死期が早まっても構わないと思う。ちゃ2012/12/03
ようはん
18
本書で触れていた1日の水分摂取1500ml、入居者様のオムツ外しの推進…現職としては理解は出来るが現実的には中々難しい話になる。親が老いて施設に入れるとなるとお金の問題も出てくるのはまた悩ましい。2024/09/21
ごへいもち
16
さすがに元新聞記者。問題が山積だなぁ2017/04/20
calaf
9
水を飲むべし(1.5リットル/日以上)、下剤は飲むべからず、胃ろうや経管栄養はするべからず、意識がなくなったら死ぬべし???まだまだ問題山積ながら、いろいろと変わってきつつあるのかな?2012/07/02
Humbaba
7
幸福な老後を送るためには,それなり準備が必要である.そして,その第一歩となることは,今の制度がどのようなものであるかを知ることである.状況を知り,自分の状態を認識することで,初めて有効な手段を選ぶことができるようになるだろう.2012/07/06