内容説明
クレイボーン公爵リチャードはついに、命を絶つ決心をした。4年前に悲惨な事故で妻子を失って以来、部屋に籠もって息をするだけの毎日だった。称号も財産も、もはや意味などない。生まれ育った城で死のう。そんな決意を胸に帰郷した彼のもとへ、ある夜更けのこと、何者かが訪ねてくる。誰にも会う気はないと門前払いを食らわそうとするも、訪問者は使用人の制止を振りきって城内に入り、叫び始めた。「公爵はどちらにいらっしゃるの？」たまらずリチャードが廊下に飛びだすと、そこには赤い髪の美しきレディが佇んでいて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
21
表紙、白人女性の写真より こういうイラストの方がいい。本当はハーレクインイマージュのような風景や花の写真の方が手に取りやすいのに2018/06/16
キッチンタイマー
13
前作の途中で心残りながら登場人物に耐えられず放置して第二作。と思ったらレオーナだけ現れる。赤毛の家庭教師と自殺志願の公爵と軍人の話。後半雪に閉ざされて次々奇妙な宿泊客が増えてロマンスよりもミステリーにメインを持ってかれる。さすが当時は殺人も単純だったのかなと思わせる白状ぶり^^;ミステリーとしては展開がもたついたような気がするけど、若き公爵の黒シャツの活躍が見られていいんじゃないでしょうか。2015/11/21
すっちゃん
9
⭐️⭐️⭐️ 一作目→三作目→二作目の順に読んじゃった。問題は無いが、レイチェルとマイケルのお話がそこそこ出てきてニヤリ。メインの二人のお話は、Ｃ・キャンプ氏のお話らしく、ぶつかり合う二人のやり取りが楽しく、話はサクサク進み、後半事件が二転三転。面白かった。2018/08/20
rokoroko
8
キャンディス・キャンプのヒロインはいつも、前向きでとても好き。言いたいこと言っちゃって、少し嗜みにかけるけどね。楽しい作品でした。2013/03/22
まみ子
7
これは好きだわ〜。前回の悪女がまさかの登場でしたが、ヒーローのあしらい方がスカッとして面白かったです。そして何よりも、ヒーロー・ヒロインの反発しながらも惹かれあう絶妙なやり取りが面白かったです。事件も二転三転して読み応えありでした。次はレイチェルの仮面夫婦がどのように進展するのか楽しみです。2016/10/12
