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内容説明
遥か昔に隆盛を誇ったローマ帝国。実は、その暮らしには、現代に共通する点が多くあった! たとえばテベレ川の水質汚染が問題になっていたり、家賃水準が東京23区と同じくらい高かったり、女性の権利が向上したために少子化問題に悩んでいたりと、およそ2000年前とは思えないほどなのだ。この本では、教科書や参考書には描かれていない、驚くべきローマ市民の暮らしぶりにスポットライトをあててみた。気軽に読みながら、歴史の面白さ、楽しさを感じ取ってもらいたい。【内容例】寝椅子に横たわりながら食べるのがマナーの宴会高級ワインは海水で割って飲んでいた人口密度は東京23区の5倍以上富裕層は家賃収入でボロ儲けしていた一度に1600人が入浴できた公共浴場貴族階級の夫婦は6組に1組が離婚していた本書を読めば、ローマ帝国に関する映画やドラマ、漫画の面白さがアップすること間違いなし!
目次
1章 食(ローマ人の朝食にコーヒーはなかった 上流階級は軽く、中流以下はしっかり昼食をとる ほか)<br/>2章 住(人口密度は東京二十三区の五倍以上に 人口の三分の一は奴隷だった ほか)<br/>3章 衣(トガを美しく着こなすための着付け専用の奴隷 純白のトガは立候補者だけのもの ほか)<br/>4章 遊(一度に千六百人が入浴できたカラカラ浴場 奴隷と皇帝が顔を合わせた古代ローマの公共浴場 ほか)<br/>5章 法(ローマの市民権を得るため、農民は手弁当で兵士になった 古代ローマに住んでいたさまざまな人々 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
32
古代人は何を食べ、どうやって住んでいたか。2000年前とはいうものの、ローマ文明の発展の高さには驚く。現代の目から見れば不備がありすぎるとはいえ、部分的には今の生活にも通じるものがある。何よりも古代人の具体的な生活を手軽に知ることができる本として、新鮮に感じながら読ませてもらった。ローマの社会で莫大な金銭が動いていたことを知ると、やはり繁栄のもとになるのは経済の規模なのだとわかる。でも一般の人々の食事が、金持ちと比べてあまりに差がありすぎ。2014/10/04
大先生
10
ローマ人の「食・住・衣・遊・法」を分かりやすく紹介してくれる本です。読んでいるとローマ人は現代人と似たような悩みや問題を抱えていたようで、ある意味参考になります。例えば少子化対策として一定期間内の婚姻を義務付ける法律もあったとか…個人的にはシンプルで良案に思えます(笑)「パンとサーカス」政策は有名な話ですが、現代でもBI(ベーシックインカム)導入で復活するかもしれないですね!個人的には期待してます。「十二表法」というのがあったそうですが、「醜い子供は殺せ」と。繁栄すると大事なことが分からなくなるんですね。2021/01/25
たくのみ
8
ローマ時代の知恵、というよりも面白風俗・奇習をまとめた本。当然、テルマエ・ブームに乗っかってお風呂のお話が多め。 では、ローマに行きたくなったかというと、うーん、どうかな。2013/07/16
文章で飯を食う
5
ローマ人の物語とテルマエ・ロマエの愛読者には、楽しい一冊。古代といっても、日本や中国とは違うのだな。2012/11/15
Humbaba
3
古代ローマでは、今から考えれば無駄なことも多く行われていた。しかし、全てが全ておかしなことをやっていたわけではない。経験則を元にしてか、健康のために効果的な食べ方である寝転んで食べるというのをマナーとしていた。現代あkら考えればマナー違反以外の何物でもないが、これによって胃にかける負担は本来よりも小さなものにできていた。2013/07/08