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内容説明
ヨーロッパも、アメリカも、中国も、総崩れだ。
グローバル化万歳論は大いなるまやかしだった。
欧州危機に端を発する国際金融の混乱は、まったく収束のメドは立っていない。ヨーロッパも、アメリカも、中国も総崩れで、グローバル化万歳論はおおいなるまやかしだった。この混乱はたんにいくつかの国の財政破綻で終わるものではなく、より大きな世界経済の大変動の始まりである。これまで世界各国の政治家・中央銀行・経済学者・マスコミが吹聴してきた4つの幻想が崩れ落ちようとしているからである。すなわち、
(1)借金踏み倒し経済は永続するという幻想、
(2)超大国・多国籍巨大企業は効率的だという幻想、
(3)経済のグローバル化は歓迎すべきだという幻想、
(4)エリート支配こそ理想の社会をつくるという幻想
が終わりととげるとともに、欧米先進国もアジア新興国も衰退に向かう。しかしこれらの4つの幻想にとらわれることなく、
(1)投資銀行も肥大化せず、
(2)どの業界も寡占は中途半端、
(3)グローバル化もさして進まず、
(4)超エリートが政治・経済を支配することもなかった
日本が、欧米先進諸国やアジア新興国の没落をよそに「屹立する」。一貫して「日本楽観論」を主張して読者を魅了し続けてきた人気アナリストが、欧州危機後の世界経済の行方を大胆に予言する1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とらのすけ
2
共感できる箇所が多かった。増田悦佐さんの本をもっと読んでみたくなりました。2013/01/14
T坊主
2
1.インフレが続くのを望むのは、特権をもった連中のみ、弱者を狙い撃ちする卑劣な経済状態 2.グローバル化は羊頭狗肉商法 3.増税は法案として国会を通過させなければいけないが、インフレは増税と同じ位有効 4.誰でも監督、指揮もされず経済活動の自由が許されているのは好況期のみ。不況に突入したとたん、米財務省、FRB、IMF,世銀、EU,ECBといった組織の欧米の特権階級出身者たちで固める官僚が情実丸出しで、どの国や企業を救い、どこをつぶすかを恣意的に決めている。国家社会主義経済だ。2012/11/12
saru
0
幸福な国に対する考察が面白いです。 ギリシャのように将来のお金を使い込むような国は 幸福度が高いとのこと。2015/02/19