内容説明
「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」で始まる有名な本著は、人の世のはかなさを主題とした日本古典の三大随筆の一作。1185年に京都を襲った大地震の経験を初め、大火、地震、飢餓などで命を失う無数の人々の運命が描かれた「無常」の文学とされている。しかし、併せて著者が20代から約40年間に目の当たりにした災害について、「男女死ぬるもの数十人」「飢え死ぬるもののたぐい、数もしらず」など、被害の惨状を映しだす「災害の文学」でもあった。 『方丈記』が誕生したのは建暦2(1212)年、今年で800年を迎える。災害日本から生まれた厳しい諦観であり、自然と共生するための独自の思想といえる「無常」が感じられる1冊である。
目次
『方丈記』訳文・原文・解説(五つの不思議 方丈に暮らす日々 終の栖―日野の方丈)<br/>各論(鴨長明の生涯 災害文学と無常観)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青山ネリマ Aoyama Nerima
1
歴史は繰り返されると思うと心構えが必要2013/01/21
シバ
1
わかりやすかった。2013/01/09
ナミ
1
因数分解を解いて、将来、何の役にたつのか?と思った同じ時代に、無常感を習っても理解できないのは当然。 でも、解らないなりに学んでおくことが大切だと気付くのは、 学んでいたからこそ、だな。2012/06/24
末定智弘
1
日本初の災害ルポルタージュ。 1180年に平安京を竜巻が襲う! こんな読み方もできる、この「無常の文学」は奥が深い・・・2012/05/07
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