内容説明
キャスリンは風の吹きすさぶ崖の上で水平線に目を凝らした。10年前のあの日、わたしがあんなことを言い出さなければ、愛しいディコンが海賊にさらわれることはなかったのに……。わが家に戻ると、思いがけない知らせがキャスリンを待っていた。ディコンの行方をさがすため、彼の父親とおばとともに、ヴェネチアに向かうことになったのだ。長い船旅の末にヴェネチアにたどり着いたあと、一行は大商人ロレンツォ・サントリーニに協力を求めるべく、運河に面してそびえ立つ壮麗な館を訪ねた。莫大な富を持つ館の主の冷酷な顔を見て、キャスリンは愕然とする。彼がディコンとまったく同じ珍しい瞳の色をしていたからだ。■読者に絶大な人気を誇るアン・ヘリスの待望の新作を、1年ぶりにみなさまにお届けいたします。地中海を舞台に繰り広げられる純愛の物語をお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばん
7
幼いころ結婚の約束をした幼馴染が海賊にさらわれてから10年。彼を探す手がかりの為にヴェネツィアへ向かったら彼と同じ珍しい瞳をしたヒーローと出会う。邦題やあらすじから想像してた甘酸っぱさは全くなかった。幼馴染好きなのでもっとその設定を活かしてほしかった(笑)2017/09/16
くろうさぎ
1
夜の海に行ってみたら、浚われてしまったヒロインの幼馴染。これは、ちょっと記憶喪失ものだったのねぇ・・・。2014/03/14
ぷしゅけ
0
【幼なじみのキャスリンとディコン。運命のあの日、ディコンが海賊にさらわれてしまう。消息不明のディコンの行方を追って、キャスリンはイタリアへ向かうが…】HQらしい、幼なじみ再会モノです。愛を恐れるヒーローと愛を信じるヒロイン。鉄板の組み合わせです。ヒーローがさらわれてしまうというのがスパイスでしょうか(笑)2012/05/31