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内容説明
九十三歳で死去するまで、現役の指揮者としてタクトを振りつづけた巨匠・朝比奈隆。自ら「長生きこそ、最高の芸術」と言い切り、存在そのものが日本のオーケストラ史であった生涯。その光と陰を描く決定版評伝。第二六回織田作之助賞大賞受賞作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
100
93歳まで現役の指揮者として 大阪フィルを 率いた朝比奈隆の評伝である。 出生から 成長の日々を丹念に描く。 残念ながら、音楽の素養がないため その偉大さはよくわからなかったが、 オーケストラへの想いは凄まじい。 スターを持つ組織の難しさも、垣間見られる 評伝だった。2022/08/08
chanvesa
30
朝比奈さんの豪快なイメージ通りのエピソードやそれを覆すような、策士的な側面も。朝比奈さんの指揮を初めて聴いたのは、1994年に東響の定期で、それから東京での演奏会はほとんど聴きに行った。でも1997年以降舞台上の姿はしんどそうに見えるような気がした。第四の試練で朝比奈さん晩年の病のことが書かれているが、やはりショックだった。第一の試練の出自のことも初めて知った。そして魅力的な人間性であったからこそオケを半世紀引っ張り続けられたのと同時に、それは後継者に無頓着・無責任だったことと裏腹なのかもしれない。2016/04/24
牧神の午後
1
オッサンとシカゴのブル9,最終日の演奏は忘れ得ぬ名演として深く深く刻み込まれている。まさに神様が降りてきた演奏。ただ、その演奏を紡ぐために彼はどれだけの修練を重ねてきたのか。大フィルの定期会員だったこともあったが、彼はたしかにオケを食わせてきたが、オーケストラビルダーの責務は果たせていなかったし、何よりも本書でも指摘されているように後継者は育てられなかった。本書に書かれているドロドロも一部で、深い傷を負った関係者も多いだろう。それでもシンフォニー、フェスで、サントリーで聴いた数々の演奏は私の生涯の宝物だ2014/01/05
スリカータ
1
この本を読むと朝比奈さん指揮の大阪フィルのCDを聴いてみたくなります。偉大なるアマチュアと言われた朝比奈さんは、師であるメッテル氏の言葉を執念で守り、長寿で生涯現役を貫いた人。最後の後ろ姿の写真を見たら、涙が出た。2013/12/13
Toshiaki
0
名指揮者朝比奈隆の評伝。生前の本人をはじめとする多くの関係者の証言に基づき、巨匠の人物像を明らかにする。晩年の栄誉や名声だけでなく、それに至るまでの紆余曲折を「影」の部分も含めて丁寧に描いている。真摯で誠実な音楽家であると同時に、老獪な楽団経営者としての一面も持ち合わせていたことが興味深い。
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