「ゴミ」を知れば経済がわかる

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「ゴミ」を知れば経済がわかる

  • 著者名:瀬戸義章
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • PHP研究所(2014/04発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569804071
  • NDC分類:518.52

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内容説明

経済を考えるのに、なぜ「ゴミ」が必要なのか。それはゴミというものが「仕入れ値ゼロ」の「究極の資源」だからだ。新製品や埋蔵資源しか目に映らない人にとって、21世紀の経済は成長の限界という壁に突き当たっている。しかし、この世界にはもう一つの経済がある。それは「今あるもの」を使う経済である。リサイクルや環境という言葉が浸透する前から、人間は「今あるもの」を活用して生きてきた。その生活がいまも残っているのが、フィリピンやタイ、ベトナムやインドネシアなど東南アジアの国々である。この地域では中古品の再販売からオークション市場、さらには「ゴミ銀行」まである。東南アジアを遠くの世界として見ていた人々も、「3・11」で目が覚めた。東日本でわれわれの目の前に広がったのは、あたかも東南アジアのような、ゴミとがれき、「不用品」と「必要なもの」の区別が消えたかのような世界だった。現地を足で歩き、見た新時代の経済ルポ。

目次

第1章 国境を越える日本の中古品(海外へ送られる「不用品」 10秒に8台のペースでテレビが捨てられる ほか)
第2章 東南アジアのゴミ活用術(ベトナムのリサイクル村 段ボールによる「産業革命」 ほか)
第3章 東日本大震災とリサイクル(“あちら側”の問題だったが… まるで東南アジアのよう ほか)
第4章 不用とされた「こと」が蘇る(フエは昔「竜宮城」だった クルミによる復興 ほか)
第5章 世界経済を救うゴミ(どこにでもある資源 MIT発の安上がりかつ革命的なデザイン ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

21
「ゴミ」はごみと見るか、宝の山とみるか……。日本の・先進国のゴミを巡る冒険/東南アジア編。新しく買い換える必要はなし、中古で全然OK。新しく作るよりも、修理や改造する技術が高まる。ゴミとは関係ないが、「Qドラム」には唸らされた。今までは5ℓの水を運ぶのも大変だったのに、転がすことで50ℓも楽々になった。2018/06/27

壱萬参仟縁

16
10秒に8台のペースでテレビが捨てられる(22頁~)。 1ペソ=2円のようだ(33頁)。 フィリピンではゴミ捨て場で煙が立ちのぼっている(43頁)。 解体していると、水銀、カドミウム、鉛などの中毒になり そうなのは目に見えている。 素手でマスクなし(44頁)。 ジョグジャカルタではゴミ銀行として、 低所得者層を支援し、ゴミをお金に替えている(86頁)。 3・11復興の中でのゴミも扱っている。 現場で何が問題なのか、 リアルに理解できる写真も多い。 2014/04/21

azbon

2
この作者はなんでこんな本を書いたんだろう? 少しわかりにくい本でした。 でも、無知な私にとっては、とても勉強になる本でした。 45ℓのゴミ袋に洋服いっぱい入れてリサイクルショップに持っていくと200円で買い取ってもらえることの意味とか。 色々な国があると知っているけど、現実は知らないものです。 テレビで見るのと、本で読むの何か違いますね。 画像の少ない本のほうが、空気感というか、においというか、人の生活にまつわるものが 伝わってくるような気がします。 正直、何度か読むのに挫折しそう

takao

1
ゴミは資源 2017/09/26

まるちゃん

1
人の知恵は革新ばかりに絞るものではない。古いミシンの脚を机に生まれ変わらせ、物を長く大切に使っている貧しい国の人たち。 使用済みダンボールでできる簡易ベッド、道にあるプラスチックコーンとアルミがあれば、内側に巻いて天日にさらせば暖かい飲み物さえ調達できる。いつか来る地震災害に備え、今あるものでどこまで生活を豊かできるか、普段より考える癖をつけておきたい。 目を覚ませてくれる良い本を読んだと思った。2012/10/18

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