内容説明
これまで時代小説やドラマなどで一般に広まった戦国時代のエピソードは間違いだらけだった!? しっかりした史実の検証を元に、今までウソがまかり通っていた戦国のイメージを見直し、本当の戦国時代の姿を追究していく。
目次
プロローグ 戦国時代、日本は世界の最先進国だった
第1章 室町時代は冴えない時代ではない
第2章 平清盛をお手本にした織田信長
第3章 ナポレオンの先駆者だった豊臣秀吉
第4章 日本を儒教の国にした家康・心の闇
第5章 信玄や謙信の石高は百万石もなかった
第6章 信長より前に上洛した大内・三好の末路
第7章 大航海時代の主役になれず鎖国で引きこもり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
広陵高校何で出たんやと思う26歳キャビンアテンダント・寺
67
この八幡和郎という人の歴史本はなかなか面白くて嫌いではないのだが、この本が発表された当時の大河ドラマが『平清盛』だったからか、「平清盛をお手本にした織田信長」という章があって眉唾な面もある(系図の上では信長は清盛の末裔ではあるが)。信長秀吉家康の中では圧倒的に秀吉を讃えているが、著者略歴を見ると、秀吉の城があった滋賀県出身だったりする(別に良いのだが)。今では否定されている話なども出てくるが、その指摘は興味深いものも多く、戦国史好きが読んでも決して損する本ではない。ただし多少割り引いて読むべきだとは思う。2018/05/20
金吾
21
○根拠が示されていないので、八幡さんの主張が真実か否かはわかりませんが、そうだろうなあと思わせる話は多く面白かったです。特に室町時代の捉え方や浅井長政、お市の方と秀吉、文禄・慶長の役の話は面白かったです。2024/10/03
maito/まいと
11
日本史では未だに、通説として人々の基準になっていることがたくさんある。それらのほとんどが、史料が曖昧だったり、歴史小説がそのまま通説になっていたり、と様々。作品上ならそれでもいいのだが、「歴史」の正誤ということなら、限りなく正しい(正確な)事実でなくてはならない。本書のような観点は今後ますます重要になると思う。ただ、著者の通説を疑ってかかる姿勢には共感するが、持論(思い込み?)ありきな論調が見られるのが気になる。せっかくだから首尾一貫史料主義でいてほしいのだけど・・・2012/07/26
YOS1968
10
冴えない時代と呼ばれ、逆臣の誹りも絶えない足利幕府の室町時代。それに続く戦国時代まで新たな視点を提供してくれる良本。これまでの定説を偏見と一刀両断し、その時代の魅力を、説得力を持って描いています。愚挙とされてきた足利義満の海外貿易政策も評価し、「女性不信の家康が儒教を日本に持ち込んだ」と大胆発言満載です。2012/06/17
ろんぐ@銀河連邦共和国
3
今まで聞いたことない視点を提供してくれる一冊。なるほどと思えるところも多いが、ところどころ本当に?と思うところも。2013/06/12
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