内容説明
北朝鮮の未来を理解するにあたって、後継者問題や核問題が重要だということは言うまでもない。
だが、このような問題に隠されて見えない北朝鮮の人々への正確な理解が、北朝鮮の未来を予測する最も重要な鍵となるだろう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大熊真春(OKUMA Masaharu)
2
北朝鮮がどうなっているのか、どうなっていくのかは日本人にとってもとても気になる。金政権は崩壊するのか、民主化・解放政策へと向かうのか、それとも戦争へ入ってしまうのか。 本書は金正恩体制への移行後、予想されたような政権崩壊はなかったのはなぜか、北朝鮮人民の実態などをしっかりとした取材のもとに報告し、南北統一時の課題までも予想している。 政権中枢がどうこうという視点でないところが優れている。 まだまだ北朝鮮問題は片付きそうもないな、という印象だった。 ただ、いった1年半前の本だが、それでも古く感じる。2013/09/13
Chie Kato
2
ニュースでは後継者問題、核の話がほとんどだけど、それだけじゃない暮らしぶりなんかも書かれてます。2012/06/02
桐一葉
1
当事者の話というよりも、筆者の言葉が多すぎていまいちに感じてしまったー。誰よりも脱北者に会うてる自負があるなら、もう少し身のある本にしてほしかったなー2015/12/26
dhaka
1
中国を通じて、物資や韓国ドラマご入ってきたりする中で、北朝鮮の人の意識も変わりつつあると感じた。 北朝鮮人は中国などの北朝鮮レストランで働く女性たちとしか触れ合った事しかないが、明るく気持ちいい人たちが多かった印象だ。彼女らの祖国が早く良い方向に向かってもらいたいものだ。2014/06/01
Hideki Nakane
1
北朝鮮の内情が変わりつつある。それは、金ファミリーを中心とした朝鮮労働党など権力中枢の内情ではなく、むしろ北朝鮮住民の内情である。 これまで、外交筋やマスコミ観測、軍観測が主な情報ルートであったが、近年の携帯電話の流入は北朝鮮住民発の情報観測を増やし、脱北者団体や北朝鮮専門の報道機関などを通じ、さまざまな内情が伝えられるに至っている。 ただ、金正日総書記の死去においてはこのようなルートでも漏れ伝わらなかったし、党高位幹部の亡命といった誤報が出るなど、裏付けのない情報が多く飛び交っている現状でもあ2012/08/05