内容説明
財務省が日本を支配している――。なぜ今、「支配論」が叫ばれるのか!?
政権交代で「財務省の敵」自民党の族議員が退場し、民主党は政治主導に、あえなく失敗。そのスキを突いて凋落の一途をたどっていた財務省が、再び「盟主」の座に――。しかし、本当はこれほど単純な図式ではない。政治と官僚組織との「20年戦争」の帰結なのだ。元キャリア官僚が、最強官庁の実態を実例を挙げて徹底解説。大阪維新の会など、今後の政治・行政の行方も予測する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペールエール
2
財務省陰謀論とかじゃなく、理論立てて内部に実情を説明している良作。 国を叩くってばかりのパフォーマンスはさほど生産性は無い。 国を利用する、そのために・・・って考え方を出来ればいいと思った。2013/11/11
AI
0
元官僚が財務官僚の取材を重ねるなどして執筆。「財務省支配」という曖昧模糊とした言われ方を、80年代のハード型、90年代以降のソフト型と時間軸での変遷と、政権との力関係、浮沈の法則性を解き明かす。 2012年に書かれたものだが、次は右派革命が10年続く、など、予言的示唆も豊富。中曽根政権以降、長期政権と財務省の低迷は関係性があるのではと気になっていたなかで、なるほどやはりそうかと思わせ、頭を整理させてもらった。2016/04/17
代理
0
予算を把握するということは、各省庁が『なにをやっているか』を把握すること。という指摘は勉強になった。あとは推測ともごもごした表現が多くてがっかり。2014/02/21
ゆあ
0
財務省が権力を握っていると言われる根拠についてよーくわかりました。 「財務省支配」etcよく耳にするけれど、それが具体的に何を指しているのかわからないまま漠然とわかった気になっていたことを反省です。2014/02/15
大猫熊
0
著者は役人をなぜ、やめてしまったのだろう。予算の決定をやり取りする中でいわゆる族議員が跋扈した自民党時代の政府、それは良くも悪くも官僚支配をけん制していたと知る、なるほど、組織には組織化された構造がうまれているんだなと、改めて現在の政府与党の基盤の脆弱さを考えさせられる。霞が関の埋蔵金などとさも見せかけに喧伝してきたことを思えば、消費税増税にあっさり走ってしまったのは大蔵省時代の付けを国民が払わせられるという結果なのだろう。この作品は文学出身の著者にしては裏側というか、暴露の内容が表現されていないのだが。2012/09/21
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