内容説明
森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、事件として調べ始めた。しかし、容疑者は――(「灰色の動機」)。表題作をはじめ、珠玉のミステリーはもちろん、最初の小説である「ポロさん」、唯一のSFで文庫初収録の「結婚」など鮎川作品の中で異色テイストの作品を満載した贅沢な一冊。オリジナル短編集第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
142
鮎川さんの作品は結構昔から読んでいましたが、この短編作品集は未読でした。6つの作品が収められていてどれも楽しめます。すべての作品が様々な趣向が凝らされています。とくに「結婚」はSFで読んでいて星さんの作品を思い出してしまいました。鮎川さんらしさといえば、人買い伊平治と表題作でしょうか。2017/01/01
yu
32
Kindleにて読了。 鮎川さん作品をじっくり読むのは初めてかも。色々な時代のお話しがあって、どれもこれも甲乙つけがたい。 ショートショートな作品を間に挟みつつ(箸休め的な)、短編ながらう~んと唸るような作品が詰まっている。2016/08/13
coco夏ko10角
23
6つの作品収録の短編集。中にはSFも。『蝶を盗んだ女』が特によかった。2021/06/23
ホームズ
15
ちょっと変わり種な感じの作品集ですかね(笑)『灰色の動機』『蝶を盗んだ女』が面白かった(笑)ミステリではなけど『結婚』を好きです(笑)鮎川哲也は全体的に時代の古さを感じてしまう作品が多いですね~(笑)2012/05/08
よし
4
蝶を盗んだ女が1番面白かった。蝶の模型を盗んだ女の弱みに漬け込み、次第にのめり込み自分の妻を殺して結婚しようとする。その後にまさかの終末に、そこまでやるかと慄いた。復讐とはここまで怖いものとはびっくりだった。2020/04/09
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