内容説明
本書では、元祖・人間通の文学者、兼好法師がのこした不朽の中世随想文学『徒然草』を、「田村の現代文講義」でおなじみの名物講師が新解釈しています。
激動の世に生きる悲しみと妙味を知り尽くした名随想家の眼で現代を眺めると、あら不思議、心がスーッとラクになり、ほっこり前向きになれるのです。人生の岐路や曲がり角にある人だけでなく、仕事の合間の息抜き、恋わずらいの鎮痛剤としても役立つ、かも!?
目次
はじめに
続けることは偉大
優越感をなくすと…
アンバランスなくらいが美的
完璧にやり通すことなどできるはずがない
人は誰でも行き詰まる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゅ
3
優越願望の解消について書かれていると聞いて読んだが、確かに数行触れられてはいたものの、およそ記述らしい記述はなかった。他の内容についても、「多少人格者寄りの中高年サラリーマンが居酒屋で若手に説教垂れてる」様な印象で、どうにも、あえて書籍で読むレベルの内容ではないなと感じた。「年配者が流行語を使うと痛い」などの記述は、たしかに、「『激おこ~』とかほぼ死語になってるのに気付かず使いまくってるイタいオバサンたまにいるな」と多少笑えた。2020/10/10
tubaki
2
今でも通じる兼好さんのエッセイ「徒然草」。言い回しは古典ですが、田村さんによって、とても分かりやすくショゲナイ生き方を伝えてくれます。中でも、ドキッとしたのが、「1日に1度は自分の背中に気を向けてごらん」という項目。生きてて今まで一度も気にしていなかった事に驚きとこれからの自分は意識していきたいという気持ちが生まれました。確かに背中を意識すると顔つきが変わるような気がする。もう一つは、「地位や名誉を死後に残したって意味ないよ」の項目では、子育て指南に成る程~。2015/06/15
けん
1
田村先生の本だったので購入したが、よくよく考えてみれば、「別に氏の人生論が聞きたい訳ではなく、現代文の『田村式』の解法技術を改めて学び直したいのだ。」と、甚だ考え違いをしていたことに気付いた。また、単純に「徒然草」を解説したものが読みたいのなら、「ちくま文庫」から大伴名義で出ている方を読めばよいので、この本は不要かなと! ということで、これは「ブックオフ行き」に決定!2018/10/14
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