文春文庫<br> はだか嫁

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文春文庫
はだか嫁

  • 著者名:蜂谷涼
  • 価格 ¥691(本体¥629)
  • 文藝春秋(2012/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167760038
  • NDC分類:913.6

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内容説明

美貌と気立てを見込まれ、江戸で指折りのリサイクルショップ・献残屋に嫁いで十二年。夫が外で生ませた子を育てながらも懸命に店を守るおしのは、ある日、またも夫の裏切りを知り、店を出る決意をするのだが…。時の将軍の寵姫「お琴の方」との交流、女主人としての迷いと決断。それらを経験し成長していく女性を鮮やかに描く時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

164
コレ読んでる、って写メったら「エッチな本?」って聞いてきた読み友さんいるけど、違うから!(笑)読み始めて、美人を笠に着るイヤな女が主人公かと思ったら・・・夫が外で産ませた赤ん坊を引き取るあたりから、一気に彼女に引き込まれた!お乳の出ないおっぱいを含ませるくだり、女性読者だったらしびれますよね。お琴の方・・・これも同じ女としてつらい!身につまされる!!女が政治の武器として翻弄された時代。生まれたのが現代で、つくづくよかった…。2015/12/31

タイ子

89
献残屋(リサイクルショップ)の女将に気に入られ身一つでお嫁においでと言われホントに身一つで嫁入りしたおしの。なので、はだか嫁と言うらしい、嫁いだはいいが、旦那が浮気の果てに子供まで作り、子供のできないおしのの元に子供を押し付けられる。子供に罪はない、可愛くて仕方のない存在になっていく。その後、旦那は女と切れず業を煮やした両親は息子を勘当。姑の気風の良さと頼りがいのある舅がいい。おしのの女主人としての人生が始まる。時は幕末の頃、商売を通じて始まる将軍の寵姫・お琴との関係。読み処満載の腹を括った女主人の物語。2021/11/17

いつでも母さん

57
7月トップの本(笑)読友さんお薦めありがとうの1冊でした。面白くのめり込んで一気に読了。『おしの』にほぼ同化してしまった。舅姑に見込まれた商家の嫁の意地と度胸に、女の粋と泪・・こんな女に憧れる。実家がかつて商売を営んでいたので、人使いの難しさ、客商売の厳しさも多少は分かり『おしの』の『てっぽう』が微笑ましかった。それにしても夫・運平には怒りを超えて呆れ返ってしまう。鬼嫁の自分だが愚息には甘いのを自覚しているだけに、左近・おりきの子育てが身につまされる・・蜂谷作家、シリーズ希望です。2015/07/01

53
美貌と気立てを見込まれて献残屋へ嫁いだが、子どもを授かることは叶わなかったおしの。夫の運平が妾に産ませた力平を我が子と思い育てるおしのからは献残屋の女主人としての顔だけではなく、母としての顔がのぞきます。店に持ち込まれる品を巡っての騒動で主人として思い悩むおしのを全力応援してますが、心配になっちゃうぐらいひとりでぜーんぶ抱え込んでます。困ったときは頼ったり相談できるひとがいたらいいのにね。左近さんおりきさんの期待もわかるが、なにかっちゃあ「主はお前だ」と言うの、おしのさんが不憫でならないよ。2016/01/01

はつばあば

39
蜂谷涼さんて皆さんご存じでしたか?お気に入りさんに教えて頂くまで私は全く知りませんでした。感想を書かねばならないところですが他の方のを読んであらかたの内容を知って下さい。舅・姑に認められながらも亭主とは旨くいかず、女の生き様はどうあればいいのか。鳥かごに住まう女と店に囚われた女。息子が欲しいと願った私だが、運平のような息子なら私もいらん。けれど・・・母親としての情は捨てられないだろうな。舅の左近・姑のおりきのような夫婦が、なんで運平のような子にしか育てられなかったのだろう。長男には甘いのかな。2015/06/12

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