内容説明
日本橋本石町にある旅籠「長崎屋」で、腹を竹槍で無残に抉られた酉右衛門の死体が見つかった。隣りには、江戸の市中に時刻を知らせる「時の鐘」があり、その鐘撞き堂で、鐘を撞いていた撞き師の孫六が死んだ酉右衛門を恨んでいたと分かり……。南町奉行根岸肥前が、江戸の怪異を解き明かす「耳袋秘帖」殺人事件シリーズ第13弾。文春文庫オリジナルの書き下ろし時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
み
25
哀しいお話しでした。お奉行さまの素敵さは変わらず、坂巻さんは振られるほど惚れずでした。坂巻さんは、おゆうさんを早く探しに行かなきゃじゃん。2016/07/30
てんぱい
19
珍しく推理物のようなトリックが。仕掛けとしては難しいものではないが、捜査する方はたまったもんじゃないだろうな。白河公は相変わらず。2013/05/21
定年(還暦)の雨巫女。
19
《母‐図書館》時を告げる鐘が、殺人をカムフラージュするために利用されるなんて…。それを利用したのが…。悲しくむなしくなる事件でした。2013/05/07
Hugo Grove
17
間が悪いというか、運が悪いというか、その人が悪いわけじゃないのに何事も悪い方に転がることって結構ありそうだ。坂巻を幸せにしてくれるいい娘が出てこないものか。栗田同心と同じくらい坂巻も幸せになってほしい。2018/01/28
うずら
16
耳袋秘帖その18・事件シリーズ第13弾。「妖談・へらへら月」と同時期に起こった、何とも切ない事件。坂巻も栗田も、何て真面目な人なんだろう。坂巻も幸せになって欲しい。おゆうとはあれっきりになってしまうのだろうか。それにひきかえ定信様は、自由奔放で毎日が楽しいだろうなぁ。どうやら私は、闇の者が絡んでいない事件の方が好きみたいです。2014/05/15




