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内容説明
サッカー界のカリスマ、ストイコビッチ監督は「久米さんが名古屋グランパスのGMで本当に助かっている」と手放しで賞賛する。GMとはゼネラルマネジャー、つまり組織(チーム)の様々なことを決める要職だ。親会社から巧みに予算を引き出し、ときには盟友の首を切り、ときには新人を強奪する。監督やフロントと、年齢も個性も性格も違うサッカーエリートたちを如何にして融合し、勝てる集団へとまとめあげているのか。組織再建のヒントが満載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
80
久々にサッカー関連の書籍を読んだ。名古屋グランパスと言ったら選手はなにより、ポペイロ担当だった松浦さんとGMの久米さんも名古屋の誇りでした。陰で名古屋を支えてくれてたお二方(この本には松浦さんは出てきませんが)には感謝してます。 さてさてレイソルから名古屋までのGM業を目線に当てつつビジネスの話題も絡ませている本書。正直柏、名古屋のサポーター以外は内輪話ばかりなので読みにくいかもです。でもサッカーでの考え方はどのチームサポでも共感できると思います。サッカー趣味じゃない方はちょっときつい…かも?2022/08/12
文章で飯を食う
12
GMと言う厳しい仕事を楽しそうに語るところが良い。ちょっと自慢げなところも、同然な実績だ。やられたところや力の足りないところを、素直に語るのも良い。何より、サッカー大好きで、そのためにどうすべきかの信念が揺るぎない。上司にこんな人がいたら、厳しいけどやりがいがあるだろうな。2015/07/26
かずお
6
★★★☆☆ 久米さんって知らなかったが優秀なGMだったんだなぁ。グランパスに帰って来てほしい…2017/04/06
ゆきえ
6
現所属名古屋のみならず因縁深い柏、ガンバの話も出てくるのでそのサポーター、他Jリーグチームの例題も多く出ているのでJサポ、代表サポ、海外サッカー好きもサッカークラブってこんな問題も抱えてるんだなぁと楽しめるのではないかと思う。久米さんのインタビューや本書を読んでいつも感心するのはサッカーのみの問題でなく、きっとあらゆる仕事に通じる何か重要な芯をとらえてるからではないかと思うのでビジネス書としても広く参考になるだろう。グラサポとしてはとにかくできるだけ長く久米さんが名古屋にいてくれたらいいなと願う。2012/03/31
ふろんた
5
まず、GMの仕事を知ることができたのは大きい。チーム方針、久米氏の才覚によるところもあるだろうが、思っていた以上に選手との距離が近い。近年のグランパスの大型補強はトヨタマネーの力と思っていたが、それは誤解だった。選手の移籍の舞台裏は数字だけで測ることができない。サッカーを観戦する上で常々思っていたが、試合の結果が全てではない。監督・コーチと選手の関係、練習から私生活までいろいろな要素が絡んでくる。シーズンを通してサッカー観戦する人には是非とも読んでもらいたい本だ。2012/05/25