内容説明
なぜ母は、私を生まなければならなかったのか―― 。「越山会の女王」と呼ばれた母・佐藤昭子とオヤジ・田中角栄が、娘の私に遺してくれたことはいったい何だったのか。二年前の3・11に逝った母。その三回忌を前に、「激動の昭和」を懸命に生きた父母の素顔を娘が綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
45
はぁ、さすが。親も子もすごいなあといった印象。人には真似出来ない人生を歩む人ってやっぱりすげえなと思う。2017/07/21
シブ吉
43
大物政治家と秘書との間に生まれた娘。多忙な「オヤジ」と、事務所を切り盛りする、これまた忙しい母にあって、物質的には恵まれても精神的には恵まれていなかった子供時代を過ごした筆者。家族の思い出を語る中で漂う、何とも言えない「すきま風」を感じ、有名人の子に生まれるという、その複雑な家庭環境を知る上では興味深いものがありました。「今太閤」と呼ばれ、公私ともにエネルギーに満ち溢れていた大物政治家の、旅先での手紙や、贈り物の切手など、家族に対する「愛情表現」のエピソードには思わずニンマリでした。2013/11/16
Willie the Wildcat
26
人との出会い。巡り合わせ。「越山会の女王」と呼ばれるも、女性・母親の苦悩は皆同じ。”オヤジ”も同様。政治姿勢と同様に、情熱や人情を感じる。家族として機能しきれない環境。求めるのは物理面ではなく精神面。これまでの人生と心情の吐露。両親の他界と共に、両親への想いを徐々にではあるが、素直に口にすることができるようになったのだと推察。親子、家族の在り方を考えさせられる。2013/03/23
ゆみねこ
22
田中角栄の金庫番と呼ばれた佐藤昭女史の一人娘の著作。もう少し政治の裏の話が見えたら面白いのだろうけど、内容は今一つ。昭さんは金庫番としては有能だったかもしれないが、母親になってはいけないタイプの女性だったのかな。あつ子さんも出自が一般人とは違い苦しんだのかもしれないが、あまり共感出来ない。2013/01/09
バトルランナ-
16
抜群の記憶力とか、角栄に似てるんじゃねーの?母親と関係が悪い娘って多いんじゃね⁉️ 1970年代って、愛人のマナーもレベル高かったんだなぁ。3.5点。2021/04/04