内容説明
東北は新しい春を迎えるというのに、時はまだ止まったまま、「3月11日」がずっと続いている。地元紙の人間もまた、取材者でありながら、被災の当事者となった。被災地の人々は「3月11日」以後をどのように暮らしたのか。2011年度新聞協会賞を受賞した「河北新報」の連載記事担当デスクが綴る“希望と再生の物語”。「被災者に寄り添う」という言葉の本当の意味がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasuhiko Ito
3
電話相談の留守電に夜中に吹き込まれた一本の留守電。警察官の息子さんが津波で殉職したという母親からだった。「みんな、立派な息子さんですね、といってくれる。ほめてくれる。ほめられて、私は泣きたくても泣けないんです。それよりも、いきていてほしかった。悲しいいんですよ。」本書p269より2018/09/12
あじさい
2
読みつづけるのが辛く、読了まで約2週間の時間が必要でした。 東北の再生を祈り、さらなる支援をしていきたい。2012/05/13
gachi_folk
1
河北新報の背骨の通ったジャーナリズム。あまりにも大きすぎる風評被害の壁。それでもその向こう側に希望を探す被災地の人々。そこに届く多くの浴衣。ひまわりの種。 読了後、直ぐには消化出来ず再読。「非から生をつむぐ」。この力強い覚悟の先にある景色には、必ず希望があると願いたい。無かったら全てが嫌になっちまう。2013/08/29
NORI
1
自らも被災しながら取材された、地方紙ならではのエピソードがたくさん詰まっています。(ブログの記事を再編集したという性質上仕方ないのですが)全体的な流れやまとまりはあまりなく、正直言って文章も読みやすくはありません。ただ、それがまたいっそうリアリティを際立たせているようにも感じます。まち、集落、家庭、そして個人それぞれに、被災の状況も、置かれた立場や事情も違うということを教えてくれます。「被災地」とか「被災者」という括りで見ていても実態は分からないということを痛感します。2013/04/08
Yakmy
0
あとがきで、「コミュニティの1人ひとりの力をたたえなさい」という言葉を紹介する。「その場にとどまり、当事者と同じ時間を生きる。それが地方紙記者の仕事の本質なのです」その姿勢に裏付けられた取材は、悲しみと同時に被災地の力強さと意気地を伝えてくれる。2015/04/09




