ちくま新書<br> 日本近代史

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ちくま新書
日本近代史

  • 著者名:坂野潤治
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 筑摩書房(2014/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480066428

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内容説明

日本が最も激しく揺れ動いた一八五七(安政四)年から一九三七(昭和一二)年までの八〇年間。近代日本の劇的な歩みを六つの時代に区分し通観する。わずか数十年の間に「近代化」を実現しながら、「崩壊」へと突き進まざるをえなかった原因はどこにあるのか。史料を精緻に読み解くことで近代史をダイナミックに捉えなおす。

目次

第1章 改革―1857‐1863
第2章 革命―1863‐1871
第3章 建設―1871‐1880
第4章 運用―1880‐1893
第5章 再編―1894‐1924
第6章 危機―1925‐1937

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

332
幕末から戦前までの政治史の流れがよくわかった。特に目新しい主張がある訳ではないが、今までの知識を体系立てて知る事が出来て良かった。2016/12/04

翔亀

59
幕末から1937年(日中開戦)迄の政治の通史である。が、ただの通史ではない。維新という革命から建設、再編、危機を経て崩壊と至る<政治>の流れを、各段階ごとに論点をどう選択した結果であったかを、史料を引用しながら生き生きと描く。特に、大正デモクラシー以降、議院内閣制と二大政党制を目指しながら定着せず、太平洋戦争に向けて崩壊していった政治を描く筆は迫力満点だ。ひとえに、2011.3.11を1937.7.7に重ね合わせる筆者の、現在の視点からの意味づけが与えられているからだろう。総選挙の今日、深く想いを馳せる。2014/12/14

Book & Travel

47
苦手な近現代史の勉強のために通読。本書では、明治維新の10年前の1857年から、盧溝橋事件が起こり日中戦争に突入する1937年までの日本の80年間を、改革、革命、建設、運用、再編、危機の六つの時代に区分して説明している。特に政界での勢力の対立に焦点が絞られ、国際情勢や社会史・文化史はほとんど触れられていないが、その分かえって政治史の流れが掴みやすく、腹に落ちた感じがした。最後に1937年以降を崩壊の時代と位置付けながら、異議を唱える者が絶えはてた時代を書く能力は自分にはない、と筆が置かれるのも印象的。2016/11/04

よこしま

40
常に手元に置いておきたい本、これが本音です。先日レビューした『日本のいちばん醜い日』や『日本のいちばん長い夏』を読むにしろ、基礎知識がないと読めませんでした。どの本が好いか否か関係なく、「〜長い夏」のような本当に短い期間の話しであっても、それまでの過程があった上でアクションが起きたことですから、どうしても著書や同じような近代史の本は必要になります。◆著書の特徴としては幕末から対戦前までの期間を、改革・革命・建設・運用・再編・危機と分割し、時代の流れを読みやすくしてます。10回は読み頭に叩き込みたいです。2014/10/17

yamahiko

35
幕末を基点に日中戦争に至るまでの政治史を丹念に概説。正確に史実を知ることの大切さを学んだ。再読の価値あり。2017/08/26

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