創元SF文庫<br> 火星のプリンセス

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創元SF文庫
火星のプリンセス

  • ISBN:9784488601454

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内容説明

【映画「ジョン・カーター」原作】南軍の騎兵大尉ジョン・カーターはある夜、アリゾナの洞窟から忽然と火星に転移した。時まさに火星は乱世戦国、地球とは桁外れに発達した科学力を背景に、四本腕の獰猛な緑色人や地球人そっくりの美しい赤色人らが、それぞれ皇帝を戴いて戦争に明け暮れている。その渦中に飛びこんだ快男子カーターは絶世の美女デジャー・ソリスを救い出すべく、剣を片手に超人的な身体能力を駆使して縦横無尽の大活躍を見せる……。スペース・オペラの原点ともいうべき不朽の傑作!解説=高橋良平※本電子書籍版は、2012年3月初版の『[新版]火星のプリンセス』を底本といたしました。1980年2月初版の『火星のプリンセス』および1999年6月初版の『[合本版]火星のプリンセス』の挿絵は収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

330
本書の出版は、今からほぼ100年前の1917年。昨今のSFとは実に隔世の感がある。バローズの作品群はスペース・オペラと称されるが、まさにオペラ・ブッファの世界だ。H.G.ウエルズをアメリカ人にして、もっと子供っぽく、そしてふんだんに活劇を鏤める、というよりは全篇これ活劇にすれば、こんな感じになるだろうか。しかも、物語の舞台は火星なのだから、もう思いのままだ。これではまるで火星版の「ターザン」の世界ではないかと思ったら、なんと「ターザン」はバローズの作品だった。納得。そんな作品だ。2018/02/17

ケイ

131
手に取ったきり、ほとんと手離さず最後まで読み通した。彼らの結末を見届けたくて。しかし、夢中になっている間には気付かなかった違和感が嫌悪感となって読後に徐々に襲ってくる。時代があるとはいえ、インディアンたちの描かれ方がまるで野獣のようではないか。そして、この話は、舞台が火星でなくても、例えば未開の土地にやってきてそこで体験する冒険や恋のストーリーであり得るのだと思えてきた。どこかにすごい美女がいるというのは、なんと愚かな幻想か。白馬の王子様話を小さな頃から嘘っぽく思っていた私には向かない話のようだ。2017/06/02

扉のこちら側

106
2016年367冊め。【182/G1000】主人公の無双っぷりとか、囚われの絶世の美女を助けるとか、見も知らぬ地で仲間を得ていくとか、少年漫画の王道のような設定に加えて、火星という地においても地球上の人類のように戦があったり平和を願う存在があったりとか、これでおもしろくならないはずがないという外さない話だった。シリーズ全11巻らしいので、続きはまたいつか。2016/05/29

UK

31
この著者さん、コドモの頃夢中になって読んだよなあ、とふと懐かしくなって手に取る。読み始めたら変わらず夢中になって読んじゃった。なーんだ、全然成長してないじゃん。美女とヒーローってオトコを転がす王道だな。それにSFとは言い難いくらいあり得ぬ設定なので、逆に古くならないのかもしれない。面白いからシリーズまた読んじゃおうかな。ガキだなあ。2017/04/21

**くま**

19
スティーヴン・キングがこの作家さんのプロット力すごいみたいなことを言ってて興味を持ちました。映画「ジョン・カーター」の原作(観てません)。スペースオペラというジャンル。宇宙を舞台に宇宙人と戦ったり冒険や恋愛をしたり、映画だと「スター・ウォーズ」や「アバター」みたいな。実を言うと私はこの手の映画は上映中にだいたい寝てしまうのだけど(どんだけ失礼)、この小説は当時大ヒットというだけあってなかなか面白く読めました。どちらかというと女性より男性読者に受けるジャンルかな。なんとキャラ全員マッパ、裸族なのが驚き! 2014/09/16

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