内容説明
戦場カメラマン・渡部陽一が実際に取材して、見た世界の現実「今何が戦場で起こっているのか」をわかりやすく解説します。舞台は、イラク、アフガン、スーダン、チベット、ウイグル。政治・経済・民族・宗教的な要因をわかりやすく、そして教科書とは違う「今起こっていること」がわかる「世界の現実への入門書」です。
目次
第1章 イラク戦争
第2章 アフガニスタン戦争
第3章 スーダン・ダルフール紛争
第4章 チベット・ウイグル暴動(チベット;ウイグル)
特別編 東日本大震災
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
入江
9
冒頭、フセインから手紙を受け取り、イラクへ。グイグイ引き込まれます。「硝煙のカーテンで閉ざされた、向こう側にいる人々の、声を聞いてください」優しくも力強い文章。スーダンのダルフール紛争で、戦争の原因を4つあげています。宗教、民族、資源、環境、なるほど、圧倒的なリアルに頷く。2018/03/23
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
6
正直、タレント本のような感覚で手に取ったのですが(ていうか「こっち」が本業ですよね…)、世界の紛争の背景、その土地に実際に行ってみての感想が丁寧に綴られた本でした。バイタリティもあるのでしょうが、誠実であたたかいお人柄なのかな。私、平和と自由と民主主義もですが、教育(とりあえず読み書きできるレベル)のありがたみも身に染みていないのだろうな。当たり前に与えられていて。そして確か著者はお子さんが小さいよね、危険なところに行かなきゃ仕事にならないけど、どうかほどほどに。2013/07/28
むろむろ
2
【図書館】はじめにで渡部さんが、「夢は戦争がなくなり、戦場カメラマンでなく、学校カメラマンになって世界中の子供たちの笑顔をとること」と書いておりました。とても素敵な夢だと思いました。早くそんな世界が来ますように。2015/02/20
アントワーヌ
1
最前線に赴き、そこで渡部さんが注目しているのは戦場の悲惨さではなく家族愛や、国の希望である子供たち。そういうところが好き。2013/08/22
きぶんてんかん
1
文字数は少なかったが(^^;) 実際に現地に足を運んでいる人の言葉は説得力ある。2013/07/27