内容説明
ブリスはなんとか弟のジャスティンを助けたいと思っていた。弟は勤め先のナイトクラブから横領の疑いをかけられ、オーナーのギリシア人実業家に訴えられそうになっている。彼女は意を決してパリス・アポロナリスのもとを訪れた。パリスは訊いた。「やつを見逃してやる代わりに、君は何を差し出す？」彼はすべてを持っている。地位も財産も、すばらしいルックスも。唯一まだ手に入れていないものは……私？ ああ、なんてこと！パリスは2年前に求婚を断った私を、まだ諦めていなかったのね。今度は私が決してノーと言えないよう、彼は弟をはめたのだ。家族の名誉を守るため、ブリスはみずからを捧げるしかなかった。■ハーレクイン草創期に活躍した作家V・ウィンズピアの初邦訳作品をお届けします。『尖塔の花嫁』もおかげさまで好評をいただきました。ミステリアスな年上のヒーローと無垢な花嫁のロマンスは、今もなお多くの読者に愛されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
4
読み進めるたび、ヒロインの言動に眉をひそめてしまう回数が増える。ギャンブルで身を持ち崩してしまうしょうもない父と弟に対しての気持ちが理解できないし、本気で救う気持ちがあったら放置してはいけないと思うし（ギャンブル依存症というれっきとした病名が存在するのだから、専門家に診せて治療するべき）、ヒーローに対する感謝の念がないのもいけないし、ちょっと口を慎めと言いたくなるし、・・・あ、つまり性格が悪い？ヒーロー、もっと素敵な女性がいるよ、きっと、って言いたくなる。寛大な男性なのに、もったいない。残念なお話でした。2013/12/24
kyara
4
初期のころの作家、ウィンズピア。結構好きなんだけれど・・・これはダメダメ。ヒロイン！あなた、身勝手過ぎだし、暴言が過ぎるし、ころころ気持ちが変わるし。最後にはヒーローを平手打ち！このヒロインの何処が好きなの？？きっともっと他に運命の人はいるはず！と思いながら読了・・・題名は【ヒロインは悪魔】に改題で。2012/03/21
くろうさぎ
2
どうにも・・・。このヒロインはいただけないわねぇ・・・・。父も弟も同じ血の流れたギャンブラーで、父はただ愚かだったが、弟は犯罪者で、その弟を海外逃亡させたヒロインも犯罪者でしょう・・・！それなのに、、、逆恨みとしかいいようがなく、あまりにも世間知らずで無知で恩知らずな女でした。最後の方は、えっ？そんな展開？と思いましたが、ただ忍耐のヒーローを褒めた方がいいよね・・・って作品だったかも・・。2012/05/17
