内容説明
二度の大戦、世界恐慌、共産主義革命――。激動の20世紀に多大な影響を与えたニーチェ、ハイデガー、フロイト、サンデルは、己の哲学でいかに社会と対峙したのか。現代哲学と世界史が同時にわかる格好の哲学入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふ~@豆板醤
23
3。積読整理(Kobo)。代表的概念の紹介。社会や生活との関わりや見方。視野の狭さを痛感させられる。たまに読むのいいかも!要再読。「偶然の世界と人生をありのままに受け取る、それが強い人[ニーチェ]」2018/02/27
ichiro-k
14
「政治・経済・思想」がゴチャゴチャで、タイトルに都合よく合わせたイイトコ取りの印象。 そもそも哲学などは、政治・経済には無用のモノ、役に立たないモノ。 文中に「サンデルが期待するように、政治が道徳を議論するようになれば、そういった優しい人々が増えるわけではない。 公共哲学が盛んになれば公共精神が高まるといったこともありえない。それは哲学者の思い上がりというものである」と。 行き過ぎた格差を生み出したリベラリズムもノーテンキなロマンチストのコミュニタリアニズムも魅力を感じない。 世界の未来はアナキズムかな?2012/03/06
白義
13
ハイデガーとナチズム、レーニンとソ連、マルクーゼとカウンターカルチャー、というように哲学者と深い関連を持った世界史を同時に語ろうとする20世紀入門という感じで、伝記、思想、現代史と詰め込みがちだがどれも分かりやすくて悪くない。主要テーマは、ファシズムと共産主義という「二つの全体主義」で、ポパーなど哲学者たちがいかにそれと格闘したか、という色彩。と同時に「哲学の終焉」を哲学入門書で、宣告しようとするロックなとこもあって、ニーチェの哲学批判から初めてローティの相対主義に還る自覚的構成2014/07/29
田氏
10
全文試し読みで済まそうとした私が悪うござんした案件Part3。どこかエッセイ感のある文体で平易に語られており、これまで断片的にしか知らなかった哲学者たちの関係、思想にいたる歴史的背景を、なめらかに繋いでくれた。各人の考え方を公平に取り扱うことよりも説明の流れに重きを置く質感があり、入門書としてのスタンスは「史上最強の哲学入門」や、阿刀田高の「~を知っていますか」シリーズに近いように感じる。本書が哲学を知るのに有益かどうかはまだ分からないけれど、当面はおおまかな年表や索引のように読み直す使い方ができそうだ。2018/12/02
takam
9
近代の哲学者を取り上げている。ニーチェからの系譜からアーレント、ハイエク、ケインズ、そしてサンデルまで幅広く取り上げている。主題がよくわからなくなるが、全体主義に対して哲学者がどう考えていたかが扱われているのかなという気がした。20世紀から21世紀を支える哲学者をまとめた読み物としてはいいと思うが、ここから興味を持った哲学者を取り上げて、入門書は原著に当たるのがよさそうだ。2019/08/18
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