ウルトラマラソンマン 46時間ノンストップで320kmを走り抜いた男の記録

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ウルトラマラソンマン 46時間ノンストップで320kmを走り抜いた男の記録

  • ISBN:9784799311295

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内容説明

この男、いったいぜんたい、どうしてここまで走るのか?

GQ誌で「2004年度驚愕の肉体」に選ばれたディーン・カーナゼスにとって、
42.195kmのフルマラソンはウォーミングアップに過ぎない。

彼は人間が走れる距離の極限に挑む。
例えば320kmの駅伝レースを2晩徹夜して一人で走り抜く。
50℃のデスバレーを横断し、マイナス40℃の南極を駆け抜ける。
彼の冒険は想像を絶するものだが、思わず笑ってしまうおかしみも兼ね備える。
深夜走りながらファーストフードのドライブスルーで、「クルマがないから」と食べ物を販売してもらえない。
気付けば走りながら眠ってしまい、高速道路の真ん中で車のヘッドライトが目の前に迫ってくる!
などなど、エピソードに事欠かない。

『筋肉』の著者サム・ファッセルによれば、ディーンは「最強の小さな機関車」だ。「何が彼を突き動かすかを説明できるのは彼自身しかいない。石炭でも薪でもなく、心と純粋な意志で彼は走る。ディーンの走りは、会社生活やつまらない都会生活からの逃避ではなく、自己のアイデンティティーや存在意義を必死に確認するための行為である」と述べる。
ディーン・カーナゼスの固い信念は、賞賛や栄冠を求めてのものではなく、あくまでも限界への挑戦だ。人生がどう転がろうとも、走ることで自分が望むところへたどり着ける。それは物理的な場所だけでなく、精神的な到達点も含めて。

目次

サンタクルーズまでの長い道
思春期の頃
ハートで走る
生きるために走る
レクサスを汚す
普通からの逸脱
山を越え、森を抜け
キング・オブ・ペイン
暗闇へ
すべてが変わった
バッドウォーター
氷の大地
リレー
橋を渡る
チーム・ディーン
未来に向かって走ろう
いのちの贈り物

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rei

23
42.195キロはウォーミングアップですか…。すごいマゾヒスト。人間を超越しちゃってます。彼はたしかに物凄いけど、彼の周りにいる家族がみな理解ある人達ばかりでそこもすごい!と思いました。「自分を謙虚にするために、走る」っていう言葉が一番好き(^^)2017/07/10

草食系

20
優秀なサラリーマンで美人の奥さんがいる主人公。30歳の時、誕生日祝いのバーで若い女性から不倫のお誘い。そんな生活は自分の望んだものではない、仕事に時間を使い過ぎたとその夜から衝動的に走り始める。いきなりトランクス姿で48キロ。野性と冒険を自分の人生に組み込む決意の真夜中の疾走。それからの軌跡は驚きとユーモアと愛に満ちている。あまりに凄い取り組み過ぎて人が離れていったりもしたけど、家族はしっかり支えている。自分の心に火をおこし、燃やし続ける、ハートで走ると言うディーンさん、格好いい。2013/12/08

太鼓

14
この方の記事を最近読みました。そこには、彼は乳酸がたまらない特異体質なので、いつまでも走っていられると書いてありました。彼はまさに超人なわけなのです。しかし、彼がマラソンに戻ってくる過程などは本当に人間という感じで、超人というイメージではありませんでした。人間くさい葛藤を抱えた人です。だからなのか、超長距離走に挑む彼の話を感情移入して読むことができました。人間の限界を超えたその先へ。身が震えます。2016/07/24

ランフランコ

13
これは面白い本だ。こんな超人のような人がいるんだなと思うが、実際は結構普通の人だ。しかしいざ走り出すとその精神力や素晴らしい。いつかフルマラソンを走ってみたいといううっすらした願望はあるが、ウルトラマラソンとかになるとその苦しみはこの本を読んだ今でさえ、ちょっと想像できない。でも走ることは素晴らしい。走れば走るほど、苦しめば苦しむほど、彼は人格者になっていく。少しでも長い距離を走りたい。そう思わせてくれる本だ。2020/02/06

0607xxx

12
30歳の誕生日の夜に自身の生活に疑問をもった男は、突如走り出した。ウエスタンステイツ100耐久ランに始まり、50℃を超える猛暑の中でのランやマイナス40℃での南極フルマラソンなど過酷な挑戦の数々は、人間の限界への挑戦。まさに超人!とても面白かった。まずは、フルマラソンを目指して走り続けよう!と決意しました。2018/03/15

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