新潮新書<br> 死ぬことを学ぶ

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新潮新書
死ぬことを学ぶ

  • 著者名:福田和也【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2012/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106104541

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内容説明

生きるも難儀、死ぬも難儀――。敗戦後、日本人は自らの本質について思い煩わなくなった。しかしバブル崩壊から東日本大震災に至る日々の中で、「哲学」の不在を痛感している人は多い。だからこそ「死ぬこと」を学ばなければならないのだ。当人は決して見ることができない人生の決算表はいかにあるべきなのか。大往生、殉死、暗殺、自殺……先人たちのさまざまな死の様相を眺め、味わい、思いを致す。福田流「死に方読本」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

12
確かに、「自殺」に対する捉え方は、日本には他の国にはあまりない独特のものがありますね。明治維新、あるいは敗戦を契機に、外国の考え方がドッと入り込んできたために、現在の日本人からすると少し奇妙な気もするのだけど。。。2012/05/21

壱萬弐仟縁

8
理想の死は、遺書を書き、葬式代捻出してからあの世に逝く。死に際に追い込まれると人間、往生際が悪くなる。そうならないために、全力で生きて悔いを無くす。3.11で亡くなった人から学ぶこと。交通事故で逝った同級生から学ぶこと。戦争で亡くなる人。何のために死んでいけるか。伊那出身の田中平八は生糸と洋銀で巨富(82ページ)。大宅壮一はコンニャク過食で亡くなった(105ページ)。死因は栄養失調(106ページ)。人間賢い部分と愚かなとことあるものだ。芥川は非常勤講師にして人事権(147ページ)。偉大さは職名によらない。2013/01/15

みんと

8
先人たちの、様々な死の様相を眺め、味わい、思いを致す。 「福田流死に方読本」というだけあって、芥川龍之介、志賀直哉、三島由紀夫、賀屋興宣等などの死を哲学的に、淡々と語る様が、何とも言えない趣を醸し出している。 登場人物にあまり思いが無かったせいか、せっかくの詳しい情報も、ただただ暗く、私には興味を持って読むことができなかったのが残念だ。2012/08/24

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

8
福田和也版人間臨終図鑑と言うべきか。近代の政治活動家と文学者の死。やはり最終章の井田真木子や見沢知廉の話は真新しくて面白い。みんなそれぞれがそれぞれの死を迎える。どんなにぶざまでも仕方ない。受け入れよう。2012/05/14

ダイキ

6
「『妻と私』を上梓された後、〈生と死の時間〉という感覚は、鷗外や露伴も描いた事がないのではないでしょうか、と先生(江藤淳)に申し上げた時、〈その事を云ってくれたのは、井上ひさしさんと君だけだよ〉と、おっしゃられたのを憶えています。」(第三章 自殺の国の死生観)2019/07/02

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