内容説明
関ヶ原の戦いから34年後の夏、地蔵と見紛う小柄な老僧と容貌魁偉な従者の一行が街道を行く。実はこれ、京都六条河原で斬首されたはずの石田三成であった。行く先々で起こる奇ッ怪な事件をズバッと解決、高笑いを響かせながらの諸国漫遊だが、どうやら秘めたる目的があるらしい。一方、三成存命を知った将軍家光は、一行の始末を隠密・柳生十兵衛に命じるが――。ミステリ仕立ての痛快時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
39
★★☆☆☆ 「鍋奉行犯科帳」を読んで、田中啓文さんは時代物もいける、と思って手にとったのがこの本。ちょっとハチャメチャすぎて自分の好みではなかった。「鍋奉行犯科帳」くらいまったりとユーモアにはしっている内容のほうが好きかなあ。死んだはずの石田三成が生きていて諸国を漫遊、中盤からは柳生十兵衛も登場し、ごった煮感満載。読み終わってみると、結構ミステリしていてその辺は流石田中さんだなと思う。随所に挿入されるかわいらしい挿絵が物語の魅力を増している。しかしまあ、本当に田中さんは引き出しの多い作家さんだ。2014/09/09
Norico
38
石田三成が処刑後も生きていて、諸国漫遊しなごら、謎を解いていく。追手に柳生十兵衛もでてきて、豪華。田中さんの描く三成は、持ってたイメージと違って、小柄丸顔で人の良さそうなおじいちゃんでかわいい。個人的には、付き人の腐乱坊が何者なのか気になる…。2016/09/15
☆kubo
28
石田三成が実は生きていて、僧として諸国漫遊しながらも、ある目的があるらしく向かう先には…?というお話。この作品は田中さんらしく読みやすいし、謎解き要素もあってなかなか面白かったです。一行を追いかけてくる柳生十兵衛が銭形のとっつあんのようで(笑)前半は割とユーモラスだったのが、後半はなかなかシリアスモード。キリシタン弾圧の所とかは読んでいて重苦しい気分になりました。最後の話はなかなか大胆な発想で、そういう事もあるかも?と思わされました。2013/06/29
ううち
25
面白い設定だった!十兵衛がよかったな。楽しく読めました。2014/02/19
酔拳2
24
石田三成版の水戸黄門。石田三成って、生真面目で融通が効かない、器量が狭い、みたいなイメージあるけど、今村翔吾の「八本目の槍」や、大河の「どうする家康」では、未来を見据える姿勢、本当に民草(この言い方が侮蔑的だとは思うが)のことを考える人だったのかなと思う。その三成が実は生きてて、諸国漫遊する。で、場所場所で起こる問題を解決していくという。義経がチンギスハーンに、みたいな夢物語。さらに名探偵ぶりも発揮。こんな老人になりたいもんだ。2025/10/15




