内容説明
仕事でイタリアのミラノを訪れたリリィは、身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの写真撮影を引き受けた。すると撮影中、ドアが勢いよく開いて一人の男性が入ってきた。背の高い黒髪の男性は全身からいらだちと傲慢さを漂わせている。誰だか知らないけれど、この男性はモデルではない。すばらしい体の持ち主であることは一目でわかるけれど……。そう思ったとたん、リリィは不意に胸のときめきを覚えてうろたえ、無礼なほどつっけんどんな態度をとってしまった。その男性がイタリアでも有数の名家の一員である億万長者――マルコ・ディ・ルッケージであるとも知らずに。■長年のキャリアを誇るペニー・ジョーダンの筆が冴えるロマンスをお届けします。イタリアのコモ湖畔で繰り広げられる物語は緊張感にあふれ、主人公の揺れる心情が繊細なタッチで描かれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ららぴっと
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心理描写が細かく書いてある。でも、トラウマを人に話して理解してもらう事で解決するというのは、安易な気もするけど、納得のパターンですね。2013/03/12
MOMO
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簡単に言うと、トラウマ兄ちゃんとトラウマねぇちゃんの、思い込み+妄想暴走ロマンスです。二人して舌戦を繰り広げながら、悶々としております。とくにマルコ君の思い込みと妄想はハンパなく、思わず笑ってしまうほど・・・いやぁ、たったあれだけで、どうしてあそこまで思い込めるのか、不思議でならんわ・・・。まぁ、そのおかげで、誤解が解け、真実を認めたマルコ君がガッツリ反省する様が見れるんだから、いいんだけどさ・・・ 2012/04/18
me
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ヒーローもヒロインもお互いに相手を想ってじれじれしてる心情を繰り返すばかりで飽きた。会話よりも妄想ばかりで起伏がなく読むの辛かった。2018/04/03