内容説明
ホテルのバーで働くアナは、ひとりの客に目を引かれた。ハンサムな顔を曇らせ、どこか悲しげな様子の男性だった。「話し相手が必要なら……」アナがダンと名乗る男性に言うと、彼は自分が泊まるスイートルームに彼女を誘った。アナは迷った末に、仕事が終わってから、彼の部屋を訪れた。そして――不意に燃えあがった情熱に身を任せ、一夜をともにした。5年後、ホテルの副支配人となったアナに、オーナー夫妻は、不況による経営難を乗り切るために投資家の援助を受ける、と告げた。投資家との顔合わせの日、アナは相手を見て驚愕した。ダンテと紹介されたその男性こそ、忘れもしない、あの夜の彼だった。さらに……アナの4歳になる娘ティアの父親でもあった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃろ
1
⭐⭐⭐2013/11/26
MOMO
0
えーっと・・・結局すんごくいい人となったダンテ君に対して、いこじなアナちゃんという印象が残ったお話でした。何が気分が悪いってP146の彼女の台詞よ。ダンテ君に散々秘密主義だとか、過去の秘密打ち明けられるほど信頼してくれてないとかほざいていたくせに、「あなたの知らないことなんてまだ星の数ほどあるわ!」と嬉しそうにのたもうたことよね。その独善的な自己中勘違い発言で、一気に彼女のことが嫌いに・・・結局アナちゃんって、彼女自身が忌み嫌っていた父親にそっくりだってぇことよね・・・2012/04/19
砂月周
0
出だしは良かったんですが、話が進むにつれて在り来たりな展開になったのが残念でした。ヒーローの方の心情描写が細やかで感情移入出来たんですが、ヒロインの方は特に感情移入する事なく終了。自分の思い通りにならなくて反発ばかり、ヒーローが弱い部分を見せたら急に優しくなるって何だかなぁと微妙なイメージのまま終わっちゃいました。2012/03/17