内容説明
博打、借金、アル中、女性問題、出奔、ガン闘病……天才棋士でありながら型破りな夫を長年支え、無数の難局を乗り越え続けた著者を最後に待っていたのは、夫への壮絶な老々介護だった……感動ノンフィクション。
目次
プロローグ 雷鳴
第1章 いのち燃え尽きるとき
第2章 三度のがんを蹴散らして
第3章 老いの坂道
第4章 いつのまにやら「要介護」
第5章 家で過ごした最後の日々
第6章 遊びをせんとや生まれけむ
第7章 酒と博打と女と借金
第8章 素顔の秀行
終章 旅立ち
エピローグ 本書によせて((藤沢晶子)(秀行企画))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
69
先日NHKで藤沢秀行と妻モトさんのドキュメント(再放送)を見る機会があった。氏の破天荒でものすごい生き方は以前も本で読みテレビでみたことがあったので知っていたがこの本は妻モトさんから見た秀行氏について書かれたものだ。家庭をかえりみず飲む、ギャンブル、女性に明け暮れてもモトさんはしっかりと家庭を守り生活を支える一方では秀行氏を突き放すことなくサポートする姿には頭が下がる。囲碁で最後の無頼派と呼ばれた氏も晩年はモトさんの暖かな介護で穏やかに過ごされたようだ。幾多の勝負をしてきた氏らしい生き方を感じとれた。2017/03/12
kokada_jnet
9
秀行先生の碁は好きだし、モトさんの人生も、偉いと思いますよ。しかし、典型的すぎる「破滅型の天才と、それに負けずに生きた猛妻かつ賢妻」のおはなしになっていて・・・。2013/12/16
ヤマセミ
4
「勝負師の妻」の続きとかまとめの感。滅茶苦茶な天才棋士と猛妻の話。悲惨な老々介護の話でもあるのだが、モトさんがサバサバ割り切って語るので、妙な面白さがある。2017/04/26
さとうはな
2
老々介護の最晩年の老い衰える過程と、 本人の意思の尊重、 家族が尊重すべきこと、できる支援、 周囲にサポートしてもらう体制、 医療への向き合い方、 など、圧巻。 良書。2018/02/02
辺野錠
1
前作「勝負師の妻」より先の藤沢秀行の晩年を描いたという印象。前作はハチャメチャな人と言う感想だったが晩年もやはりハチャメチャと思った。それでも偲ぶ会に大勢の人が集まったのは不思議な魅力のある人なんだなと感じた。人が年老いて衰えるその先の姿は考えさせられた。2024/09/03
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