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内容説明
この本は、いわゆる名盤事典ではありません。田中啓文セレクトによる、今のジャズを支えているミュージシャンの横顔を紹介し、とっつきにくいと思われているジャズ(とくにフリージャズ)に関する敷居を思いっきり下げるための入門書です。ジャズに棲む、危険で素敵なやつらに触れたなら、きっとアナタもハマります!
目次
1 海外の歴史的巨匠(サックスの破壊獣ペーター・ブロッツマン;ほらふき公爵の大ワルノリデューク・エリントン;グロテスクジャズの魔人ローランド・カーク ほか)
2 現代のジャズシーンを支えるプレイヤー(テナーの音が煮えたぎるデヴィッド・S.ウェア;想像を絶する下手くそさジュゼッピ・ローガン;世界一楽しいフリージャズカルロ・アクティス・ダート ほか)
3 日本のアーティスト(私の「父親」です山下洋輔;天才富樫雅彦;このひとになりたかった坂田明 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クローカ
3
主にフリージャズ系のガイド本。『マイルス・デイビスを一枚も聴かなくても充実したジャズライフがおくれます!』と威勢のいいことを言ってますが、これが『現代フリージャズ100』とかそういうタイトルだったら売れなかったんだろうなあ……。フリージャズの敷居を下げることには成功していると思いますけど、「これが現代ジャズであり入門には最適!」という語調には強く違和感を覚えました。あげく「軟弱ジャズは地獄に落ちろ」だもんな……。別にいいじゃん。危険は危険でも、危険思想のジャズ入門。取扱注意で。2015/05/29
DirkDiggler
3
フリージャズ入門書。海外の人なら大御所から現役の人までそれなりに知ってる人もいるんだけど、日本のフリージャズシーンも結構な分量を割いて紹介しているので大変勉強になった。2012/06/23
kei
3
ジャズ紹介というよりはその中の一ジャンルである「フリージャズ」を奏者の人柄を通して伝えようとする本 ところどころ著者の思い入れが強すぎて暴走してる部分があるけど 下手に専門用語や音楽論使って語られるより、何十倍も興味を惹く フリージャズはこれから入っても問題はないんじゃなかろうか? とりあえず、CDが欲しくなって仕方ない 2012/04/18
ミヅナラ
3
読んだら聴かないわけにはいかない2012/02/16
qoop
2
本書で取り上げられているようないわゆる〈フリージャズ〉はほとんど聴かないのだけど、著者のファンなので読んでみた。なるほど、聴いてみたくなる。取っ付き易い文章でもって、これでもか!とばかりにストレートな愛情表現が一冊丸ごとつづられていて…う〜ん、ちょっとCD買って来る!2012/03/19