内容説明
戦争は敗戦によってすぐ終わるわけではなかった。無条件降伏という前代未聞の屈辱的境遇は、山の頂上から谷底への急転落のようだった。公職追放に遭い無職となった軍人の夫を支える妻には、どんな道が残されていたのであろうか。
目次
軍人の妻(第一次世界大戦と大正黄金時代;名づけの親伯母と両親 ほか)
本国へ転任(本土防御;国分寺 ほか)
大日本帝国の崩壊(無条件降伏による終戦;葛藤への一歩 ほか)
夫の三度目の挫折(百姓は出来ない)
身体障害者としての闘い(人生への再度の挑戦;留守家族の闘い ほか)