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内容説明
有名企業の粉飾決算が相次いでいる。決算書は所詮企業が自分で作る成績表。体面を気にする一流企業の決算書ほど虚飾にまみれ、また、脱税のための会計操作も跡を絶たない。国税庁によると、大企業の決算書の実に9割に嘘がある。一見巧妙に仕組まれているようだが、見るべき項目を見れば実は簡単に嘘は見抜ける。「第4期の業績だけ異常に良い」(←株価対策のため売上をよく見せる)、「売掛金だけが異常に減少」(←売上を小さく見せて脱税)、そんな企業に注意せよ。元国税調査官が、危ない企業の見分け方を伝授。
目次
第1章 国税データではほとんどの決算書に嘘がある
第2章 決算書を“立体的”に見れば嘘がわかる
第3章 決算書の嘘は“流れ”に表れる
第4章 粉飾決算は簡単にできる
第5章 お粗末すぎる脱税企業の実態
第6章 危ない企業の見分け方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
27
2012年発行。元国税調査官から見た企業の決算書。当然ながら、まず嘘をついているだろうというスタンスで見ている。もう少し利益があるはずだという大きな企業を狙い、調査に入る。情報源はEDINETでも調べられる有価証券報告書からテレビ番組までさまざま(ただ、2000年前後は分析ソフトの開発が進んでいなかったのかコンピュータでの分析は参考にしていなかったとのこと)。企業の決算よりもビジネスモデル(どういう仕組みで利益を出しているか、出そうとしているか)を分析した方が企業の実態を読めるという指摘に読めた。2022/11/08
ごへいもち
23
注目の著者なので読んでみた。実生活に何の関わりもない内容だけど面白かった。さすが三木谷さんは商科出、かな2021/09/20
手押し戦車
16
税金ケチり型決算書は利益を少なくする為に家族が役員に入っていて高い役員報酬を払うことで利益を少なくして税金を減らす。保守的決算書は利益を出そうとするが、損失が出た場合は素早く計上し経営不安を取り除く誠実な姿勢の現れでもある。決算書は株主や銀行の融資得る為に在庫や経費を合法的に処理することで見栄えを良くしたり出来る。会社を取り巻くステークホルダーによって決算書の数字の出し方が変わってくる。投機的な投資家が取り巻くと株価上昇の為に利益を最大化したり、長期投資家だと長期の競争力を望むから誠実な決算書の見方をする2014/12/31
nizimasu
7
税務署員の目線から見た会計指南本。脱税や粉飾を見つけるという視点で会計を説明していてこれがわかりやすい。どうしても貸借対照表とかの説明に陥りがちだけど、あら探し的な観点はさすがである2013/06/02
ZED
4
元国税調査官の話なので、知らなかった話がありよかった。赤字企業という単語には違う意味があるというのは説明されていてよかった。題名の嘘は読者と作者のずれがあるな、そうやって買ってしまった。2012/02/18
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