内容説明
私かて声かけられた事あるねんで(気色の悪い人やったけど)←これ、短歌? 短歌です。女優、漫画家、高校生…。異業種の言葉の天才たちが思いっきり遊んだ作品を、人気歌人の穂村と東が愛を持って厳しくコメント!※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
309
短歌集団「猫又」による歌集。メンバーは主宰者の沢田康彦、講師の穂村弘と東直子、そして一般の生徒たち。もっとも、その中には漫画家の吉野朔美なども。歌はすべて講師から出された「お題」を詠んだ題詠である。題は「嫉妬」といったごく普通のものもあれば、「べたべた」のようにオノマトペの厄介なものも。時には講師陣も生徒たちに交じって詠んでいるのだが、これを見ると現代短歌の世界はプロとアマの垣根が低くなったなと思う。もちろん、意識的にそうしている節はあるのだけれど。その意味では、俵万智の功績はまことに大きい。2023/04/02
コットン
67
穂村弘さんと東直子さんを先生に生徒たちの楽しい短歌本。最初の長濱智子さんの「ゲーセンの音に紛れて放心しこんなにモグラを殺してしまった」からして面白い!2017/11/03
佐島楓
57
ことばの持つきらきらした力に目がくらむ思いをした。どうしたらこんな作品群を詠めるようになるんだろう。詠んでみたいけれどまだこわい。2019/03/02
華
27
自分が短歌を詠むようになって初めて読んだ短歌本…こんなん出てこないわ~こんな風に解けないわ~の山。面白い。ほむほむと東さんが揃って◎を付けてる歌も理解できなかったりする。まあいいさ、それだけ自由でいいということ、同人の方の歌が頭の隅にでも残って自分の刺激になればいい。2014/05/06
ぽてち
25
様々な永遠を見た! "思い"って保存可能なんだなぁ。2020/05/25