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内容説明
時間はなぜ過去から未来に流れるのか。「時間の矢」の話を中心に「熱力学」「重力」「宇宙」のテーマでわかりやすく説く入門編。
【著者紹介】
東北大学教授
目次
第1章 時間とは何だろう
第2章 時間はなぜ流れるのか
第3章 時間はどのように流れるか1―運動と時間の関係
第4章 時間はどのように流れるか2―重力と時間の関係
第5章 宇宙と時間の深い関わり
第6章 時間研究の最前線
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inami
25
★3.5 私たちは、なぜ時間の流れを感じられるのか?そして、時間はなぜ過去から未来に流れるのか?・・ん〜疑問というえば疑問だ。自分なりに思うのは、宇宙がビッグバンにより始まった+人間の存在。本書では、さまざまな時間の矢、①熱力学的時間②波の時間③進化の時間④意識の時間⑤宇宙論的時間について述べている。すべての時間の矢の原因は、宇宙がエントロピーの低い特殊な状態から生まれ、適度な速さで膨張してきたからだとしている。関連で、相対性理論、重力、ブラックホール、タイムマシン、ひも理論等々なかなか楽しめます。2024/02/16
Ex libris 毒餃子
9
いわゆるミクロ的時間観の本を読んだのでマクロ的時間観の本を読む。科学的手法で定義される時間の概念を勉強できました。2023/10/01
アルカリオン
9
「何書いてるか分からん!」と放り出すほど難解ではないが、読みながら「!」となるようなわかりやすさからは程遠い。考えながら読んでいくうちに、脳内のブドウ糖が枯渇していくのを感じられるという、ある意味絶妙な難解さ▼今回は図書館で借りたが、購入して書き込みしながら読んだ方が良さそうだ▼内容は非常に興味深い。2019/03/07
nchiba
8
時間の流れを考えていくと、やっぱり宇宙の始まりに遡ってしまう。そしてそれは素粒子物理学につながっていく。この遡りを大変わかり易く語っているのがこの本である。最後の部分では最新の理論が紹介されていて、それは素直によくわからないと書かれている。もちろん最先端はそういうものだろう。読んでいくうちにそういうまだわからない部分にまで連れていってくれる。大変楽しい本である。2012/02/17
波 環
6
私は一生、物理の法則をわからないまま死んでいく人間になると納得できた。 わからん。そして、それでもいいと思えた。 そういう意味で役に立つ本。2021/12/29