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内容説明
ソーシャルメディアをマーケティング手段よりも、個人が組織の中で、あるいは組織を超えて互いに学び合うための環境として捉え直すべきだと提言します。個人が互いに知をシェアすることによって組織が生まれ変わり、競争力を磨いていくことができるのです。
たとえばCIAは複雑化する脅威に対抗するために、またメイヨー・クリニックは最高の医療を提供するために、どちらもセキュリティに気を遣う情報を扱う組織であるにも関わらず、ソーシャルラーニングに積極的に取り組み大きな成果を上げています。ほかにもデロイト、IBM、インテル、EMC、シェブロン、ベストバイなど膨大な取材に基づく多くの事例とともに理論的背景から実践手法までを多角的に解説します。
目次
第1章 学びをめぐる変化の機運
第2章 オンラインコミュニティの流儀を取り入れる
第3章 ストーリーを共有すると仲間が見えてくる
第4章 マイクロシェアリングによる健全な文化
第5章 国家インテリジェンスに学ぶ集合知の育て方
第6章 熱中したコミュニケーションから学びが生まれる
第7章 ソーシャルラーニングが会議を共有知にする
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
28
素人感あふれる動画を投稿しているときに、本書と出会いました。読んでいると素直に励まされるような言葉が、たくさんありました。そのうち自分で「これは使える!」と思ったポイントを、3つほどポイントを絞って書き出します(P109)。「できることから始めよう」→Googleスプレッドシートの使い方紹介は難しくない「簡単なものを使おう」→YouTubeは誰でもすぐに投稿できる「自分の言いたいことをはっきりと」→動画は全て3分以内。短いほど内容が印象的(P109 第3章「ストーリーを共有すると仲間が見えてくる」より)2013/01/02
onaka
3
うーむ、これは期待はずれ。教育市場を変革するみたいな話を勝手に想像していたら違った。ソーシャルメディアを使えば、社内のナレッジ共有がこう変わって、社内教育の効率化が進むとか、新たな価値創出につながるみたいな、そんなのもうゼロ年代の前半くらいに、社内ブログでどうのこうの言っていた時代と基本的に一歩も動いてないじゃないですか。入門だから仕方ないのかね。翻訳された山脇さんがはじめたキャスタリアって会社さんはとっても面白そうなんだけどな。2013/04/02
壱萬参仟縁
3
慶應の半学半教のような感じで、指導側と被指導側の線引きが不明瞭になり、参加者の経験を良いものにしてくれる社会的学習(3ページ)。ニッチキャスト、つまり、1対MLの登録者からなるメンバーの人数。これは私塾の集客の1ケタとは限らない。3ケタの時もあるだろう。だから、ニッチキャストとは人数が組織や目的によってことなる。NGOや学会の場合を想起されたい。集合知を共有することが重要なのであるが、なかなか私塾を立ち上げるときに、集客がうまくいかない。個人の経験知を少人数で共有し、さらに新たな知識の創出を図りたい。2012/11/05
Mami Umeno
1
若干、内容がタイトルに負けている感はあったけれど「ソーシャルメディアをマーケティング戦略から、自然な対話による知識流通や人々のつながりを作る戦略へと見直しを図りたい」という著者の意図はよく理解できた。CIAなどの実例紹介を取り入れながら、企業・組織内にソーシャルラーニングを導入する際の手順や注意点も述べている点は良かったけれど、通り一遍な感は否めず、もう少し踏み込んでほしかったところ。ただ参考文献が丁寧に記載されており、今後の事例研究のきっかけ作りとして役に立つ本だった。2012/07/27
Yasuhisa Ishikawa
1
これからソーシャルラーニングを社内に取り入れようと考えている方にお薦め。導入時の反対勢力への対応なども書いてある。 また、ソーシャルラーニングについて事例から体系的に説明してあるため、現在起こっているソーシャル化の波とラーニングの関係を調査するには良いと思う。2012/04/26