内容説明
小説・伊良部シリーズでお馴染み、奥田英朗の爆笑旅エッセイ。担当編集者にそそのかされ、まずは北京五輪の星野ジャパンを生観戦。松井移籍初年のNY、楽天イーグルス地元開幕戦の仙台…愛する野球とあらばどこまでも。珍道中は続き、念願だったフジロック参戦で豪雨の洗礼。灼熱の愛知万博。娯楽の域を超えた富士急ハイランドの絶叫マシン「ええじゃないか」。讃岐うどん食べ歩きのはずがお遍路苦行ルポ…100%脱線するユル~い大人の遠足隊。笑えます!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
270
なんてヤル気のないタイトル!なんてヤル気のないエッセイ!!(笑)のくせ、めっちゃ面白い!奥田さん、ホントにビールと野球とロックがお好きなのねぇ。富士急ハイランドの世界一ローラーコースター...読みながら目眩がしたし、手に汗も握って、脚はガクガク...。奥田さんは、エッセイも面白い!2016/07/22
KAZOO
149
奥田さんの初エッセイです。ドラゴンズファンでプロ野球のすごいファンでもあることを知りました。ここにはその北京オリンピックの野球をみたり、ニューヨークまで言ってヤンキースの試合を見たり、仙台で楽天の試合を見た話が掲載されています。そのほかフジロックフェスティバルや富士急ハイランドのジェットコースターの話もあり楽しめます。2016/01/19
アッシュ姉
76
2015年1冊目は奥田さんのエッセイから♪言葉のチョイスが好き過ぎて、終始口角が上がりっぱなし。幸せな読書タイム。海外作品で一番好きなジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」を奥田さんも愛読していたことが分かり、狂喜乱舞。ますます深まる愛。ビール好きな奥田さん。私も超ビール党です!もう嫁にしてください!と新年早々妄想が止まらない。楽しい。ニューヨークの章、フジロック、富士急の話が特に面白かった。ええじゃないかは私もトラウマ。どこに行っても、愚痴や悪態つきながらも、最終的に楽しんでいる奥田さんが素敵。2015/01/05
再び読書
73
相変わらずの奥田氏の楽しいエッセイ。星野ジャパンの痛烈な批判も、なかなか小気味良い。ニューヨークに関する記述も、あこがれが見えて面白かった。しかし、原稿を書くという事で、旅行が出来るというのは、少しだけうらやましい。批判しないのが、スポーツや文化を堕落させるという意見には大いに頷くところがある。三木谷、プロ野球のオーナーの重みを感じろ!しかしニューヨークやフジロックのコラムでは、音楽に思い入れがあり、こだわりを感じて面白かった。重い本の跡はこんなエッセイが爽快である。2013/11/28
ふう
66
小説は12冊読んでいたのですが、エッセイは初めて。野球や音楽が好きで、こんなに詳しくて、球場の造りや球団の在り方にまで一家言あるとは意外でした。もう一つ意外だったこと。おもしろくて温かい人だと思っていたのですが、けっこう性格悪いおじさんだったのですね^^。北京で敗れた星野監督に「顔貸せ!」と野次ったり、「おまえら、泳いで帰れ」と悪態ついたり。わたしも言ってみたい…。そういえば、仕事をしていたとき、同僚に似たようなおじさんがいました。わたしが「気が重い」とぼやいたら、「重いのは気だけ?」と。おじさんの余裕。2014/02/20